月曜日, 4月 21, 2008

日本人は集団で働くことが得意でない

  • ある本に日本人は集団で働くことが得意ではないとあった。和をもって尊しとなし、現場の集団から提案活動をして生産性を上げてきた日本がどうして集団で働くことが得意でないのか。あれっと思ったが、その本にはこのように記述してあった。
  • 日本人は集団で仕事をするのが得意だと言われていますが、それはモノづくりの生産現場での話です。オフィスで働く人たちは集団で働くことを実は得意にしていません。その生産性は非常に低い。意見を戦わせ、かみ合わせ、より高度の答えを導いていくトレーニングをうけていないからです。
  • そうだと思う。日本人は集団主義だという言葉に惑わされているところがあるようだ。日本企業のスタッフ部門、本社は、議論を上手にしてきただろうか。多くの人が納得できる線を探りそこへ結論を収めようというのは有るべき姿だろうが、その前に、異なる意見を直裁に語りぶつけ合って、より高度な方策を求めていくような努力が足りないのではないか。一日本企業に勤める身として、残念ながらそのような議論がうまく行われていると自信をもって言うことはできない。
  • TVタックル、朝まで生TV、たかじんのそこまで言って委員会等のTV番組がうけているのは、今の政治で十分に意見を戦わせていないところに疑問を感じているからだろう。それらの番組でベターな案が出されることを期待しているわけではないだろう。それよりも、ある程度背景をもった意見であれば、それを直裁に語ることによって、気付き、切磋琢磨といった過程が見られるからではないか。
  • 企業であれ、地方自治体であれ、NPOであれ、集団でより高度の答えを導いていく手法が求められていると思う。

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