水曜日, 11月 26, 2008

日本人の身体性

  • 斉藤孝さんが、ビジネスは「祭り」だ、と書いておられる。(BPネット、時評コラム)
  • 確かに日々の仕事で祭りのように高揚し発散することができればそれに越したことはない。しかし、皆がメールをじっと眺めているオフィス、会議でもパワーポイントに頼った発表では、身体や心を触れ合わせて、わっしょいわっしょいやる感覚と正反対である。
  • 斉藤さんによると、裸でぶつかりあう相撲や、裸で神輿を担ぐ祭りに見られるような身体性を発揮するのは日本人の得意技であるという。確かに、皆でやろうやろうと高まりを感じたことは、学生時代のクラブ活動や、文化祭で十分経験したはずである。また、職場でも夕方から連れ立って、飲み屋で盛り上がるのは、そういう感覚があった。
  • どうも、そういう身体性を発揮する場をなくしているのが最近の職場であるような気がする。
  • 「本田宗一郎がオートバイレースに挑戦すると叫び、社員がワーと奮い立った」というような感覚をもちたいものだ。リクルート(昔の?、今も?)では、職場の中で「誰それさんが目標を達成しました」と放送が流れ、ワーと盛り上がっていたそうだが、そういう会社は少なくなったのではないか。
  • 小さなことだが、いい意見には、「ほおー」と声をだすようなところから、雰囲気を作っていくというのがいいかもしれない。さらには、身体を動かすことに違和感がなくなれば、仕事に充実感がでてくるに違いない。

0 件のコメント: