土曜日, 1月 19, 2008

組織にはびこる「思考の停滞」

  • IT技術のおかげで意見集約とデータ共有がリアルタイムにできるようになった。
  • その効果を生かし、仕事時間の短縮や仕事の質をあげることにつなげることができて始めて意味があるはず。しかし、空いた時間に「品質向上」との名目でむしろ仕事を増やしてきているのではないか。
  • 自身の所属する会社でもこのように感じることが多々ある。この無駄の原因は「勤勉さの欠如」ではなく「思考の停滞」であると宋文州さんは喝破している。
  • その通りである。皆、勤勉にやるということで時間の短縮や質の向上につながらなくても、許してもらおうとしているのである(自身の身を省みて言えることである)。時間の短縮(=密度の濃い集中力の高い仕事ぶり)や質の向上(他の人、会社が考え付かなかった独自の視点、着想、コンセプトを作り出す)を生み出すのは、思考である。自分の頭で考え抜くことである。それをぶつけ合って磨いていくことで少しずつ質の向上が見込める。すぐには見えなくてもある時ジャンプできるのである。そういう簡単には見えにくい思考の努力を避けて、勤勉に逃げていることが多いのではないか。
  • 私の所属する会社を含めて、多く組織の問題はそれをやすやすと許してしまうこと。実際、考えが足らないとはよく言うが、一生懸命に時間をかけてやったのだからと許してしまい、その勤勉さをとがめることは難しいであろう。
  • 「よく考えて仕事をしている。うーんお見事、この時間でよくここまで配慮が行き届いた仕事ができたものだ」、こんなほめ言葉が行き交うような環境をつくりたいものだ。

  • (夕食)ご飯、水炊き(豚肉、まるはげ、白菜、水菜、まいたけ、えのきだけ、豆腐、はるさめ、白葱)

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