日曜日, 6月 03, 2007

環境問題

  • 今日の「たかじんのそこまで言って委員会」では、またまた、環境問題について。
  • この前出演した武田教授の「今の環境対策は無意味or逆効果」というインパクトのある主張に対し、リサイクルは有効とする慶応大学の細田教授が反論。両者が出演して討論があった。どちらももっともな主張であり、問題のありかを認識するには良かった。
  • 両者のスタンスの違いは政策担当者に距離を置いてモノ申す立場(武田)と政策提言者に近い立場(細田)の違いであると見えた(細田先生が現実にどのような立場なのか良く存じ上げないが)。前者の立場からは「現在のペットボトルの回収等の対策はどれくらい効果が上がっているのか。政府や役所はデータを出して科学的にその効果を示せ」と言うことになるし、後者の立場からは「資源を有効利用するというのがあるべき態度で、そのため現実的な対処可能な例がペットボトルであり、地方自治体や民間業者も協力してそれなりの対策となっている」と言う。現実的には、十分なデータがとれていない?のかもしれない(この辺りは、視聴者に対しての問題提起ができたことで番組の意義を果たしたとすべきかもしれない、少なくとも両者とも立場の違いほど現状認識の違いがあるようには見えなかった)
  • 両者とも、環境問題は地球規模の問題であるから世界的に効果のある対策を打たなければ意味がなく、温暖化ガス排出の多いアメリカ、中国等を如何に巻き込んでいくかが重要という点では、当然ながら同じスタンスであった。「日本は省エネ先進国である」という共通の認識を基にしながらも、「もっと努力する姿勢を見せる(細田)」か、「もう雑巾はかなり絞っており、これ以上無理をするよりも他国に日本が省エネ先進国であることを知らせることに重点を置くべき(武田)」というような違いがあった。私の意見では、日本が諸外国にどのような提言をするのがよいのかが議論の中心であるべきで、もっとそういう議論が必要と思う。
  • この番組は、論客が言いにくいことでも本音を言って、どう考えればよいかを示してくれているように思う。下手な、教育的番組よりずっと教育的であった(そこがこの番組の真骨頂である)。
  • 日本が諸外国に働きかけることが重要ということについては、安倍首相のいう「美しい星50」の表現のしかたが有効か、もっと効果的にすべきかの議論はあると思うが、働きかける姿勢そのものは評価されるべきである。そのことを茶化すような態度が最初はあったが、その辺の認識がもっと深まって欲しい。
  • (夕食)お好み焼

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