金曜日, 5月 23, 2008

師匠について学ぶ

  • 「座右のゲーテ」(齋藤孝)を読んでいて、思い出した事。
  • この本の中に独学が褒めそやされるのは良い風潮ではないという話が出てくる。独学で突破する方が能力が高いという感覚があるからだろうが、ゲーテは体系的に学ぶことの重要性が軽んぜられてしまうことを危惧していた。体系的に学ぶには師匠について学ぶのが一番良いのだとゲーテは言っている。
  • この話に続いて、齋藤さんも塾に行かないで大学に合格するほうがよいとかつては思っていたけれども、予備校に行ってみて、他人から学ぶことは独学では得られない刺激が得られて良いと思うようになったと書いている。
  • 私もこれを読んで、予備校に通って同様のことを感じたことを思い出した。大学受験に失敗して、予備校に通うようになった時は、とにかくショックで、どこかに敷かれたレールを外れてしまったというような感覚を覚えていた。ところが、予備校に通ううちに、授業が大変面白いことに驚いた。予備校の先生達は、勿論試験で良い成績をとるためのテクニックといったことも教えるのだが、試験に受かるために勉強しなければならないという生徒の気持ちを上手く使って、実は、学問の体系を知る楽しみとはとか、教養とはどんなものかといったことを教えようと熱意をもった教育者であった。
  • 数学の先生は、大学間の問題の傾向の違いを通して、確率の考え方に興味を持たせようとしていたし、いかにエレガントに数式を扱うかをプレゼンし、教室を沸かせる才能の持ち主であった。また、英語の先生は、単に訳すだけではなく、日本語の格調の方を問題として、予備校で猛勉し大学に入ってもその勢いで勉強を続けて、現役で入ったよりも、この予備校に来て勉強の仕方を覚えどんどん伸びるきっかけを掴んでよかった思えるようにせよと励ました。世界史の先生も物理の先生も、熱い語りに引き込まれたものだった。
  • 確かに、塾というのはいいものだ。勿論いい塾とそうでない塾はあるだろうが、そこで得るものがあると思ったら、来るべき人が集まってくるものではないか。

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