日曜日, 5月 11, 2008

私塾のすすめ 齋藤孝、梅田望夫


  • 齋藤孝さんと梅田望夫さんの対談から生まれた本「私塾のすすめ」を読んでいる。最近、著書を何冊か読み、納得させられることの多いお二人について、知らなかった面が伺えて面白かった。
  • 齋藤さんは人を教えるのが昔か ら好きだったそうである。自分が良いと思うことは多くの人におせっかいといわれようが伝えたい、伝えるのが使命だという感覚。ご本人も「僕は結構、無理やりというのがすきなので す」と言っている。証券会社の講演でも、聴衆に体操をやらせてしまうという話には笑ってしまった。そこまでするのに疲れると感じたのは、40を過ぎた最近のことだとのこと。それほどのテンションの高さに驚いた。本人にあってみたらもっとびっくりするかもしれない。
  • 梅田さんは、人と違うことをしたいという志向が強いことを再認識 した。この点が私の波長に会うところかもしれない。大学では物理学者を目指していたが、ニュートン、アインシュタインというところにいくのは自分には向いていないと悟り、ビジネスに進んだこと。「新しい職業の世界」でサ バイバルしてきたこともあり、その方向に進むことにしたということをおっしゃっている。この「サバイバル」についてブログや著書で正直にオープンに語るというところは、なかなかマネのできないところだ。
  • 齋藤さんが、出版の世界では大量の情報発信をしているが、ネットでの発信をあまりしていないことについて、「自分は褒められたい体質だけれど、攻撃されるの は嫌いだ。ネット上では攻撃にさらされやすいから」という理由を述べられたのに対し、梅田さんが、「ネットでも褒める意見が多数で、それも日本中や世界中 から来たりもする」として、これまでで一番アクセスが多かったブログエントリーを紹介されていた(これも面白いからリンクを 張っておく)。梅田さんが齋藤さんに「ネットの世界に生きるってそんなに怖いことではないよ」と伝えようとしている。「ちょっとつらい目にもあうんだけれ ども、つらい目ってこれくらいのことだよ」と教えているところがすごいところだ。齋藤さんがブログを書き出して影響力を持ち出したら面白い。そうなった ら、梅田さんの大きな功績となるだろう。ちょっと、注目かも。

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