水曜日, 11月 29, 2006

バレーの大監督とサッカーの神様

  • 昼食時、仲間としゃべっている時に昔のサッカーの話となった。そのとき唐突に思い出したことがあったので書き留めておく。
  • バレーボールの松平監督といえば、男子バレーボールの黄金時代を気づいた大監督であるが、その監督が全日本の監督をやめた後しばらくたってからの頃である。何気なくTVを見ていたら、松平さんが、ママさんバレーをやっている人たちのコーチをするという番組が始まった。バレーの選手たちが集まっているところにやってきた監督は、まず皆さんに有名なスポーツ選手を紹介すると言う。そこへ登場したのが、ペレだった。バレーの名監督といえど、サッカーはそんなに詳しいと思えない。どんな紹介をするのかなと興味をもって聞いていると、その紹介が素晴らしかった。
  • ママさん達ではペレを知らない人もいるだろうから、まず名前と、ブラジルのサッカー選手であること等を紹介した。その後、ペレの傷跡だらけの足を見せた。そして、「皆さん、この傷跡はペレ選手の勲章です。ペレを止めるために、相手の選手は皆ペレめがけてタックルをしてきました。反則をしないと止められなかったからです。ペレ選手は、いくら反則をされても、相手に対して仕返しをしませんでした。怪我をして試合に出れなくなってブラジルは負けてしまいました。けれども、その後の大会で、ペレ選手はさらに素晴らしいプレーをしてブラジルは優勝しました。対戦した選手はいくら反則をしても、無駄だと思ったことでしょう。素晴らしいプレーや、優勝したことも素晴らしいことだけれども、いくら反則をされても自分からは仕掛けなかったことがペレ選手の偉大さです。この傷跡こそが勲章なのです。」
  • 記憶だけを頼りに書いているのでだいぶ違っているかも知れないが、その時の強烈な印象だけははっきり残っている。
  • この紹介を見ていて、私はうーんと唸ってしまった。さすが松平さん、サッカーをよく知らないママさん達に、ペレの偉大さを伝えてしまった。ただうまいだけで「サッカーの神様」と呼ばれているのではない、皆が信頼を置き、尊敬している人となりを、こんなに短時間でこんな具体的に説明してしまった。世界を制覇した人というのは違うものだと感服したことを思い出した。
  • 今日はただの、サッカー好きの昔話になってしまいました。

  • お好み焼き、はんぺん、ジャガイモのグラタン

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