金曜日, 3月 20, 2009

普通の田舎のアメリカ

  • 日下公人さんの書いたものを読んでいたら、アメリカの中には3つのアメリカがあるという。ワシントンのアメリカとニューヨークのアメリカ、そして田舎のアメリカである。おもわず、笑って頷いてしまったので引用する(いつでもドルを欲しがる米国人)。
  • ワシントンのアメリカは法律を振り回すのが大好きで、軍事力を振り回すのが大好きで、自由、民主、人権とやたらせっきょうするのが大好きである。ニューヨークのアメリカは、ユダヤのアメリカである。そこではせっせとサブプライムローンの不良債権を混ぜ合わせて得体の知れないデリバティブ商品を大量生産していた。それはイラクのフセイン元大統領が作っていたとされる大量破壊兵器よりも、もっと恐ろしいものだった。本当に世界を壊す金融兵器だった。そしてもう一つのアメリカは、田舎のアメリカである。田舎の米国人は普通の人で、日本人とも共通している部分がある。彼らが今、ワシントンの米国でもない、ニューヨークのアメリカでもない、人間らしいアメリカをつくるために立ち上がった。
  • そしてオバマを選んだというのである。だからオバマはワシントンやニューヨークのアメリカに対して何をするのかが、アメリカ人自身から問われているというのだ。
  • 私の乏しい経験や付き合いから普通の、田舎のアメリカ人がこのような感覚をもっているというのは納得できる。しかし、ワシントンのアメリカ、ニューヨークのアメリカがもっているお金はなくなったとしても、彼らの考え方がもう通用しないとわかってくるのはやはりかなり時間がかかるだろう。オバマさんの言っている事が新鮮ではなく、普通に聞こえるようになってくるには何年かかるだろうか。

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