火曜日, 1月 09, 2007

イノベーションを阻むシステム

  • BTJ/Headline/news(メールマガジン)で以下のような宮田満さんの指摘があった。
  • 現状の我が国の産学官のシステムが、イノベーションを阻むシステム、そのものであると実感している
  • 多数の大型バイオ商品の初期の研究を成功させたのは日本の科学者でありますが、その商品化の果実を享受しているのは、皆海外企業や海外の消費者であるという事例が調べれば調べるほどでてくる。
  • どうもイノベーションの墓場はバイオや生命科学に特定の問題ではない。半導体やナノバイオでも、初期の発想や技術突破は日本の研究者だが、結局、それが企業化できず、一度下火になった後で、その技術を拾った海外の企業が大きな市場に育成する例があることが分かった。
  • もっともな指摘であると思う。このような現状にあるにもかかわらず、どうも「基礎科学」の先生は開拓者であることに徹しようとし、大企業は経験のある手法での商品化力をもつものは自分達であるということに満足している。
  • 私の意見は、成果をあげた人が力を持ちすぎることが良くないと思う。成果をあげた人がとった方法はその成果にとっては良かったかもしれないが、さらに新しい発見や、その成果を応用する時には別の方法があるはずだろうと思うのである。成果に対して報酬を与えたらよい。しかし、その処遇は、その人のとった手法やその人の役割を固定させる方向に働きすぎないよう留意する必要があるのではないだろうか。
  • アメリカに留学していた時に、たとえ大家といわれる人であっても研究費の取得は優遇されるわけでないことは直接見聞きした。また、梅田さん(ウェブ進化論、ウェブ人間論の著者)のいう「僕よりももっと年上の人が、いつも奇想天外なことを言っていて、それこそが大人の流儀だというような(シリコンバレーの)空気」こそが重要なのではないだろうか。
  • ご飯、マーボ豆腐、水菜とカニ蒲鉾のサラダ、もずく、エビ餃子

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