- ライトハウスカスタマーという言葉を聞いた。(マーケティングは研究開発活動そのものである-Tech-on!)
- 市場で未決の課題を解決するような新市場創造型の製品を開発するには何が必要かという話だ。
- これまでの延長線上にあるようなイノベーションを続けていくには、御用聞きのようなスタイルのマーケティングでよかったが、市場創造型の製品を作っていくためには研究者、開発技術者自身がユーザーとレベルの高い意見交換を行うことが必要だというのである。
- 研究開発の人間が意見交換をすべき相手がライトハウスカスタマーというのである。ライトハウス(=灯台)のように遠くを明るく照らして見えている存在のことだそうだ。
- 私の関係する医薬品でも、新市場創造型の製品を作るためには、どの疾患を目指したらよいのかというのはわかったようで実は難しい。現在の治療では満足されていない疾患で、患者もたくさんいる病気。それがニーズがもっとも高い。この順番が大事で、逆に「患者がたくさんいて、治療法が満足されていない病気」と言う風にしてしまうと、対象の疾患が現在規定されている病気の分け方に限定されてしまう。「難病で患者は少ないけれども、治療法がない」といわれていた疾患が、薬/治療法が開発されたらその対象の疾患の患者がどんどん増えた、という話を聞く。
- こういう疾患の範囲や対象も変えてしまうような治療が、市場創造型であろう。医薬品ではこのような議論はあまり多く聞かないが、音楽を楽しむものでは、iPodやウォークマンもそうであろうし、ジャックウェルチが1位か2位でないとやらないとした事業も事業の定義自身を見直すことを伴ってのことであるという話もある。また、ブルーオーシャン戦略もこういうことだろう。
- 医薬品のテーマを探る時に、意見交換をすべきライトハウスカスタマーはどんな人達だろうか?
金曜日, 2月 01, 2008
ライトハウスカスタマー
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