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お金の正体
- 「お金の正体」(日下公人著)を読んだ。
- 氏によると、「日本人は貸したお金は返してもらえると思っている」が国際社会では簡単に通用するわけではない。日本の常識では「貸した金を返せ」と言う方が強いが、外国の常識では、「返せないからどうぞ担保を処分してください」と言える債務者のほうが強い。
- つまり相互信頼が驚異的に強い日本国内と違い、国際金融では借りた金をなるべく返さないのが常識だというのである。強制徴収してくれる裁判所も警察もない。国際常識では踏み倒す国に対して債権国は取り立てのため時には軍隊を派遣することになる。
- 心優しい日本人がこの国際金融の正体を実感し始めているので、今後は実務的・実際的・現実的に考えるようになる。あと足りないのは、それを肯定するコンセプトがない、氏の言葉によると「百尺竿頭一歩をすすめて」発現する思想的リーダーの出現が待たれるということである。
- ここからは私の想像だが、そういうリーダーは団塊の世代ではなく50以下ぐらいの世代ではないか。安倍総理が国民から期待されているのも、このような文脈であると思う。政治家、実務家、実業の世界での変化は起こってきている。明治維新以後の大きな日本の変化には、吉田松陰のような思想的リーダーとそれを体現する高杉晋作が必要なのだろう。
- (夕食)親子どんぶり、レタスサラダ、山くらげ、冷奴
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