火曜日, 7月 23, 2013

「リニアが日本を改造する本当の理由」を読んだ

・久しくリニアモーターカーの話は頭になかった。誰か山梨の人が話題にしていたような気がするし、開発が止まっている等の話は聞いたことがない。この本を目にした時「あっ、ずっと前からリニアモーターカーは実験線で試しているはずだけどどうなっているんだろう」と思ったのが、正直なところだ。
・著者は都市政策の専門家である市川宏雄氏。これと同じメディアファクトリー新書に「山手線に新駅ができる本当の理由」がある。その本でも品川の隣に新駅ができ、それもそう遠くない2020年だという計画に驚いたものだった。
・リニアモーターカー、いやリニア新幹線と呼んだ方がらしい、の方も、東京ー名古屋開業が2027年とされていることを知った。そしてその沿線に当たる東京、神奈川、山梨、長野、岐阜、愛知の各県では一駅ずつ作られるようだ。何より、500km/hを超える最高速度をもち、東京ー名古屋40分というのは大きなインパクトをもつ。
・そして意外というか、東京ー大阪の開業は2045年との話に驚いた。名古屋にとって大きなチャンスとなることはよくわかる。大阪の経済人は黙っていられないのではないか。実際、大阪でも早期開業を求める動きがあると紹介されていた。
・世界の経済は国家間というより都市間の競争だ。というのは最近、地方自治を重視する姿勢をもった政治家からよく聞く話だ。都市政策の専門家である著者にはその観点からの分析も示されている。おそらく、この本等がきっかけとなって、リニア新幹線の計画は広く知られ、それをもとにしたさまざまな計画が出てくるに違いない。
これは、現実的でワクワクするような話で、もっと調べてみたい。

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