月曜日, 11月 12, 2012

脳の右側で描け

・アクティブアンドブレイン主催の講習会「脳の右側で描け」というのにでてきた。
・この「脳の右側で描け」というのは5日間のワークショップで、その体験会にあたるものだ。
・講師は斎藤由江さんという方。大変気さくにお話してくださった。
30分近く早く教室に着いたのだが、開始前にかかわらずに席についた人それぞれに話かけてくださった。参加者は全員でおそらく20人くらいだったと思うが、やりとりがあるので、みなさんが何を求めて今日来たのかが少しずつわかってくる。イラスト等を職業にしているひとや、絵の好きな女性の方々、私のように理系の会社員が他にもいた。
・ベティ・エドワードさんというアート・教育・神経生理学の博士が作ったコースの紹介なのだが、右脳研究でノーベル賞をとったスペリー博士との交流がきっかけでできたコースだけあり、その教育を実践している斎藤さんは、日本の脳科学者とさまざまやり取りがあるようだ。茂木(健一郎)さんの名前もでてきた。
・このワークショップに参加した人達が最初に描いた絵と、講習後に絵を描いたかをずっと紹介されたのだが、素晴らしい上達ぶりだ。要は右脳を使う訓練をするので、利き目が切り替わったり、いろいろな感覚(においの感覚が変わった人もいるらしい)が変わるのだそうだ。人によってはこの変化で気分が悪くなったりするので、5日間の講習中には運転等を控えるようにできれば宿泊することを進めているとのこと。切り替わっている時は安定しないが、5日すると安定して大丈夫だとのことだ。
・聞きながら、小田全宏さんのアクティブブレインセミナーのことを思い出した。小田さんのセミナーでは、80才でも記憶術ができるようになる、上達するという話があったが、記憶を描画に変えただけで何か同じような感じがする。そして、両方とも強制的でなく自発的で、受講者の好きなことに集中するというところを引き出している。確かに効果があるだろうなという説得力が高い。
・今回は2時間あまりの紹介で30分ぐらい絵を実際に描いた。皆の描いた絵をホワイトボードに貼って、先生の講評とやりとりもあった。この講評もすごく面白い。皆の絵も素晴らしいが、講評もすばらしい。絵がうまくなりたいわけではない。自分の能力可能性を引き出したいだけなのだが、機会があえば5日間版も受けてみたいものだ。
右側のお手本をまねて左側に描く。ただ、この向きのままではなくて上下逆にして描く。そうするとここが椅子の肘掛け等というような知識をもとにした再構成する意識をもたず、ただ形を写し取るようなことになる(たぶん左脳の出番を制限しているのだと思う)。形や線の感じをよくみてそのまま描く感じ。ひっくり返してみて、思ったよりずっと形になっていたのでびっくりした。「ビカソはやはりうまい、良い線だ」とかよくわかった人がお話していたが、私は言われて初めて「あ、ピカソだったんだ」とわかったぐらい。とってもそんなレベルのお話ではないが、小学校中学校以来絵なんて習ったことのない私としては、予想以上のできだと思った。どんなものでしょう?

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