水曜日, 3月 16, 2011

原子力発電(福島原発について)

  • 地震の影響が大きいことが、だんだん身にしみてきた。
  • 予定していた海外出張がとりやめになった。
  • 断水のため、会社の業務(研究)が大きく制約を受けている。
  • 交通が不便ーつくばエクスプレスは間引き運転。私は使っていないがつくばでの生活には重要な位置にある車だが、ガソリンを入れるのが大変。長い行列ができている。
  • 太平洋岸の東北地方の状況はTVでみて想像を超えたものがあるが、東北地方では太平洋岸ではなくても、生活、仕事両方ともひどい困難があることだろう。茨城に住んでいる私でも小さいとはいえ影響は幅広いのだから。
  • 今日、現在の一番の心配は福島の原子力発電所だ。水素爆発なんて驚きの事態だが、炉心溶融等という恐ろしい事態も考えなければならないような状況だ。
  • 大前研一氏のYouTubeでの解説をみてみたら、津波で電源が確保できなくなったことが根本的な原因で、そのためいろいろなセキュリティを保証するバックアップシステムがほとんど働かなくなってしまったと説明していた。7mまでの津波を想定した設計になっていたが、遥かに超え14mの津波がきたため、何重にも準備したはずのシステムが元からおじゃんになっていったらしい。
  • 炉心溶解となっても必ずしも格納容器が破壊されてしまうわけではない。それぐらい格納容器が強いものとしてあることはいろいろな説明でわかった。被覆管と水とが接触して発生する水素が格納容器の外、原子炉建家にたまって爆発したということは、つまり弁がついているとはいえ容器の中で発生したガスは外にでることができるということだから、臨界に達した核燃料が容器を破壊したり外に出てくる可能性が低いとは簡単に納得できない。
  • 核反応を制御するのはどのようなことかを解説している伊東乾さんの解説を読んでイメージを得るとよいと思う。ネットでは様々なレベルでの解説があるので自分の理解しやすい解説から入るといいのではないかと思う。
(補足3/16)
    • 池田信夫さんの3/14、15のブログに原発についての解説がある。私にとってはこれが一番欲しい情報に答えている。以下はブログから抜き出したもの(表現の変わっているところがあります)。
    • 燃料棒のウラン濃度は原爆よりはるかに低いので、まったく制御できなくても核爆発は起こらない。
    • 核燃料が原子炉の中に閉じ込められている限り、破局的な放射能汚染は起こらないので、圧力容器を守ることが最優先である。緊急停止から3日たってかなり冷却され、原子炉内が海水で満たされているので、メルトダウンは起こらないと思うが、確率はゼロではない。(むじろ問題はそのとき格納容器が破壊されるかどうかである)
    • 環境問題や資源問題を考えると原子力は有望なエネルギーだが、建設に周辺住民の合意を得ることは非常に困難になろう。

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