- 以前に紹介したスティーブジョブズの言葉。
- それは、伝説のスタンフォードの卒業式で彼が言った言葉で、梅田望夫氏の「ウェブ時代 5つの定理」にも取り上げられている(文藝春秋のサイトに英語と訳が紹介されている)。重要な部分だけを再度書くと
- 他人の意見の雑音で、自分の内なる声をかき消してはいけない。最も重要なことは、君たちの心や直感に従う勇気を持つことだ。心や直感は、君たちが本当になりたいものが何かを、もうとうの昔に知っているものだ。だからそれ以外のことは全て二の次でいい。
- この言葉を実践したすごいヤツがいる。ヤツといってはいけないかもしれない、女性だ。
- 今日読み出した本、「言われた仕事はやるな!」(石黒不二代)。面白そうだと思って読んでみたら、すごい。36歳、ビジネススクールを卒業したところ。離婚したばかりで4歳の息子がいる。そういう境遇で、彼女には2つの選択肢があった。右手には、成長著しいアメリカのソフトウェア会社のマネージャ職のオファー。左手には、起業。前者なら、ビジネススクールに行く前の1.5倍のサラリーが得られる。後者なら、収入はその半分。そういう状況で、彼女は後者を選んだ。理由はリスクヘッジのため。
- 息子を育てるためのリスクヘッジが必要だというのは理解できるが、リスクヘッジのために起業を選ぶというのは、逆だろう。と考えるのが普通の日本人だろう。彼女の理屈を聞いてみると。
- アメリカは実は人より組織ありき。会社の業績が悪くなると、トップをすげ替え、部門ごとカットは日常茶飯事だ。その部門の中にいかに優秀な人材がいようとおかまいなし。アメリカの大企業に勤めていると、ある時突然にやってくる「この組織全部切るぞ」という訳のわからない力と戦わなければならない。そんな場合は、戦いようがない。明らかにリスク、自分がコントロールできないリスクである。
- だから自分がコントロールできる起業のリスクを取る、というのである。筋金入りというか、何と言うか。シリコンバレーにいたからこそいえる言葉であるのだろうけれど、私のようなシリコンバレーの中に浸ったことのない人間には、理解不能である。しかし、その可能性を理性的に判断して、実際起業したことに対して、お見事というしかない。
- 興味を持った方は是非、読んでみていただきたい。
月曜日, 6月 16, 2008
言われた仕事はやるな!
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