- 遺伝子や再生医療に関して、日本の行政はどうも過剰な規制となりがちであると思っている。
- 「研究は慎重に進め、社会の信頼と理解を得て進めるべき」であるのは最も重要なことである。しかし、行政は同時に、既成概念にとらわれずに技術の真価を理解した上で、技術の危険性、有用性を正当に評価し、過剰な規制をして本来得られるべき恩恵を国民が受けにくくするような事態とならないようにする責任を持っている。
- 遺伝子や再生医療等の先端技術では、これまでの常識を覆すようなところがたくさんある。そのため社会の理解を得るのが難しい面がある。科学知識の普及という面では、以前と比べるとかなり早くなったと思う。純粋な科学番組でなくとも、バラエティでもわかりやすく進んだ科学知識を紹介されることが多く、驚くことも多い。問題は社会の信頼感であろう。「アルアル大事典」の捏造や、不二家のようなずさんな衛生管理の問題が出てくると、問題が起こらないよう規則を厳しくすべきという考え方に傾き勝ちとなろう。
- しかし、不必要に厳しい規制は研究を縛り、その成果を受け取ることも妨げてしまう。ES細胞研究でまさにそのような状況が起こりつつあることを京都大学再生医学研の中辻所長は発信されている(BTJのTHE PRIME MAIL)
- 中辻博士によると「研究面では決して劣っていない日本の動物でのES細胞研究が、過剰な規制が足かせとなって、ヒトES細胞の研究が遅れ、特許が海外におさえられたりして国内の治療が高額化する等成果を受けとることが難しくなる危険がある。」とのことである。
- ご飯、おでん、カリフラワーとトマト、冷奴、ほうれん草のおひたし
月曜日, 2月 19, 2007
過剰な規制
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