木曜日, 4月 25, 2013

『中国人のやる気はこうして引き出せ」を読んだ。

  • 読んでから少し経ってしまったが、面白かったので、書いておく。
  • 著者はイトーヨーカ堂の中国進出、店舗展開を進めた人。その際の体験から書かれている。
  • 中国については最近よくTVのニュースに出て来て、解説されるが、中国の人はどんな人でどう考え、何を思っているかなかなか実感をもって掴めないところだ。この本では、著者が実体験し、感じたことなので、読んでどのような感じかわかりやすい。これまで、掴めなかった中国人のイメージがすこしくっきりしてきたような気がした。
  • 著者の人となりによるところが大きいと思うが、中国でうまく仕事が進められたわけというのが腑に落ちて感じられた話がたくさんあった。参考になった話をいくつか書き出しておきたい。

  • リベートは一切受け取ってはいけない:このルールを破ったら取引停止。最初に決めたルールを厳格に守った。重要なのはルールです。中国人がなぜ道徳心のない行動をとってしまうのか。それは道徳心がないのではなく、ルールがないから。それは悪いことだという認識そのものがかけていることが少ないない。
  • 中国人を信頼する。でも信頼しすぎても行けない。:信頼関係ができても、そのままにしていると、どこかでびっくりするような事が起こり得る。だから、いつも牽制球を投げておく必要があるのです。
  • 中国で会社を訪問するなら、中国人と交渉するなら、といったアドバイスを中国人や周辺にいる日本人がさかんに言い立てている印象がある。それが中国でのビジネスの常識だ、と。しかし、そんなものを真に受ける必要はまったくないと私は思っている。
  • 私たちも教えるけれど、彼らも私たちに教える。そんなふうに頭を切り替えなければいけない、と。中国人と、どうすればうまくできるか、一緒に考えながらやって行くと言うことです。そこに気づくことができたことで、中国人が変わっていきました。私たちも学んでいるが、なるほど日本人も学んでくれている。そんな風にして、私たちの思いを受け止めてくれるようになったのです。

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