- アイデアマラソンを始めたのは、「ばかばかしいアイデアもたくさん書き留めておこう」という気持ちがあったからだ。
- 子供の頃から思い込みの強い性格だったと思う(今は少なくとも表面上そんな風に思われることは少ないと思うが)。親の知り合いの家に連れて行ってもらって、そこで弾かせてもらったオルガンが欲しくなり、「欲しい、欲しい」といって、根負けした親からオルガンを買ってもらった。そしてヤマハの音楽教室に入って、2―3年。そしてその音楽教室をやめた後も、近くの個人教師にピアノを習ったから、そんなに気が変わりやすい方ではないと思う。
- 小学校の頃から、モノの根源は何かというのに興味があった。モノを究極に小さくしていくと、原子や分子からできていると知識として知ったのは当時買ってもらった「科学図鑑」(世界文化社、監修:湯川秀樹)であった。それが、原子ももっと分けることができると知ったのは、中学か高校生のときだっただろうか。そのような究極の単位が素粒子というものであり、陽子、中性子、電子などの割合早くから知られた素粒子と、寿命が短く霧箱等が使われるようになってから見つかった中間子等があると知り、その中間子が実験的に見つかる前に、「そのような粒子があるはずだ」と予言したのが、湯川秀樹であることを知って、大学へ行って素粒子の研究をしたいと思ったものであった。
- そんなことから、物理学を目指して大学に進んだ。大学へ入ってから、生物の根源がDNAだというので分子生物学に変わった。自分の進路が決まるのは、最初に感動を受けた考え、「自分で音を出して、リズムをとって、頭の中で鳴っている音楽を外に表現したい」とか、「空気も壁も畳も、おおもとは同様な原子からできているという。最も根源的なものを理解すれば、今見えているもの、触っているもの、すっている空気から、空の雲までわかるかもしれない」とか、そんな単純な気持ちに突き動かされてきた。少しずつわかって進歩すればするほど、もっと知りたい、もっと進みたいと思う気持ちに引っ張られてきた。
- しかし、後から「最初に、これが知りたい、これをやりたい」と感じたことは何だと改まって考えると、醒めた目でみるとわりとばかばかしい考えとも見えることである。でも、その時やりたい、知りたいと感じた時の、周りの状況を思い出すと感動がよみがえってくる。醒めた考えでは突き進む気持ちは生まれない。家の中で遊んでもらった時、オルガンを弾いてくれたおにいちゃんのかっこよかったこと。見せてもらった漫画がいかに面白かったか---。 また、畳の上に寝転がりながら、空気も分子からできているのなら、その分子の中にも宇宙があるのではないか。その宇宙の中にも星があり、その上には人がいるかもしれない---。
- だからアイデアのエッセンスだけでなく、その周りの状況も書いておきたい。そうすると、その状況に触発されて、実はたくさんのことを思い出すはず。その中には、その時言葉にして意識できなかったがはっきり認識していた多くのことも思い出すはず。
- アイデアマラソンやブログはそういうものを思い出すためのきっかけだ。
水曜日, 7月 16, 2008
ばかばかしいアイデア
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こんにちわ。アイデアマラソンの考案者の樋口健夫です。素晴らしいアイデアマラソンに対する関心!良いですね。アイデアマラソンの進捗の状況をさらに詳しくご連絡ください。
http://www.idea-marathon.net
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