月曜日, 7月 07, 2008

「中国の崩壊が始まった」を読んで

  • 「中国の崩壊が始まった」(日下公人、石平)を読了。この本で、始めて気付いたことがいろいろあった。その一番は、中国では支配者が変わると、それ以前の支配者一族を全滅させることだ。日本人にとって異常だと思えることが中国では常識だったりする。
  • 中国では支配者が変わると、人口が1/3になる。それが300年毎に繰り返されてきた。明の王朝がつぶれた時反乱軍が四川省を占領した。そしてそ の土地の人を全部食べてしまい人口がゼロになった。こういうことは、日本人の常識にはないが、中国では当たり前のことだという。そういうことを冷静に議論しているだけですごいと思うが、中国は国内でそういうことを言ったらすぐ捕まるが、国外のことは気にしない、だから自由に言えるのだ。と見切っているところが石さん、すごい。
  • こ れまで、そういうことを知っていて、それをどういう状況でどこまで言ってよいかまで把握して言ってくれるような人には会ったことがなかった。あるいは知っ てはいたが、言えなかったのかもしれない。それは、今と時代が違っていたからかもしれないし、回り回ってまずいところに伝わると困ると考えて言えなかった のかもしれない。しかし、最もありそうなことは、そういうことを普通の日本人が聞いたら、そんなことはあるはずがないと思ってしまい、その事の信憑性を 疑ってしまったからそれ以上伝わらなかったと思うがどうだろう。
  • そこまで考えると、チベットで何が起こるか、どこまで考えておくべきか はおのずと明らかだ。そして厄介なことは、そのことを、声高に中国は酷い国だといって、日本人の常識に訴えようとするのは、あまり適切ではないということ だ。そうすれば、言った本人の品性が日本人からは疑われてしまう。それが日本人だろうし、日本人が中国のことを理解しにくいところだろう。

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