木曜日, 6月 30, 2016

サッカー、U23日本代表対U23南アフリカ代表


  • オリンピック代表の日本での最終戦をテレビ観戦した。
  • 試合が始まったら、南アフリカ代表は個人技もうまいし、組み立てもうまい。これはなかなか大変な試合になるだろうと思っていたら、アンラッキーなハンドをとられてPK。これを決められて0-1のスタートだった。
  • このあたりまでは、苦しい試合で誰が、打開できるか。持ち味を発揮できないで終わる選手もでるのではないかと心配ばかりの展開だった。
  • ところが、その後から4得点。中島、矢島、中島、浅野と決めた。どれも気持ちのいい得点だった。結局、南アフリカは決定的なチャンスはあまりなかったように思う。ただ、長距離の移動で疲れがあっただろうことや、日本の最初の得点がもっと遅くて、流れが南アフリカに向いていたら、どういう展開になったかわからない。4-1は本大会で対戦したら、参考にならないだろう。リオの本番でどれぐらいやれるのだろう。期待はあるが、強い相手に今日のような持ち味を出せるか。まだまだ進歩の過程のチームだと思う。
  • 今回の結果は、素晴らしかったので、18人への絞り込みは大変だろう。
  • 得点はなかったが、けがから復帰した室谷は安定していたし、信頼感があった。私の中では彼は丸印。後のメンバーも試合に多く出ていた選手が選ばれるのだろう。あまりはっきりとわからない。発表を楽しみに待とう。

月曜日, 6月 13, 2016

藤山直美と香川照之のインタビュー


  • NHK Eテレでやっていた藤山直美と香川照之の対談を見た。
  • 見るたびお父さんの藤山寛美を思い出させる藤山直美と、俳優としても歌舞伎役者としても、スポーツ芸能評論家としても濃い表現を味わわせてくれる香川照之が芝居論を戦わせたもので、初めから引き込まれた。
  • 2人とも、親からもらった遺伝や環境、そして成り行きで、役者となったのだろうが、四六時中芝居のことを考えていることが、2人の演技を丁寧に挟んで伝わるように構成されていた。藤山直美が今一番対談したいのはこの人と指名したそうだが、初めから2人の波長が完全に合っていて、やりとりの密度が濃い。共演した時に感じたこと、ちょっと普通とは違うやり方に、誰もやらない特徴を見出してその意味を確認したり、対談そのものにも、絶妙の間があり、視線を捉える動作が入ったりとか、ここちよい芸にもなっている。
  • 残っているのは、香川照之が「自分は準備を完全にやらないと怖くて仕方がなくて、てってき的にやるし、それは苦にならない」と言ったのを受けて、藤山直美が反応したことだった。
  • 「鍛錬、訓練を普通にやれる人が好き。鍛錬訓練は努力ではなくて、役者の場合、箸の上げ下ろしと一緒で普通の事」とまったく同意した。藤山直美はさらに、「すごい頑張っているんやと言う風に考えると、私が私に恩着せがましくなる。恩着せがましくなると、お客さんが拒絶しはる。よく直美さんは何でもできるんですね、と言われるが、何でもできる人なんているわけない。鍛錬訓練を見せる必要はない。でも鍛錬訓練をしっかりやることが、これからものすごい重要となってくる。」と言葉を尽くして言い足していた。まるで新人に向かって言っているような言葉だが、これだけ役者に打ち込んで、技術、気構えが最もできている人の前で言っていることがすごいと思った。「他人に何か伝えたいことを伝えるためのパーフォーマンスはこういうものなのなんやで、知っときや」、と叱られたような気がした。