木曜日, 5月 29, 2008

元首相の音楽遍歴

  • 小泉元首相の「音楽遍歴」という本を読んだ。
  • ヴァイオリンを子供の頃始め、ヴァイオリン協奏曲のきれいさに感激してレコードを買ったのが最初で、最初はいろいろな作曲家のヴァイオリン協奏曲だけを聴くようになったのだそうだ。それがクラシック音楽を聴くきっかけだったそうで、先入観なくいろいろなものを聴き、気に入ったところのある曲を、気に入ったところを聴いているうちにその曲全体を好きになってくるそうだ。
  • 私なんかは、特にクラシックは聞き覚えのあるものばかりを聴く傾向があるが、なじみのない曲でも、おっと思ったら何度も聴いてみることだと思った。
  • オペラや首相の大好きなエルビスプレスリーのことは詳しく書いてある。ブッシュ大統領とエルビスの聖地メンフィスでポーズをとっている写真は報道されたので見ていたが、ファミリーレストランで簡単な昼食をとり、カメラマン達が帰ってから、バンドマンの求めに応じて「アイ・ウォント・ユー、アイ・ニード・ユー、アイ・ラヴ・ユー」を歌ったそうだ。「そこまで知っているのか」と、ブッシュ夫妻をはじめ皆が驚いたとは愉快な話だ。ポーランドのバイオリニストが来た時にも、「リピンスキの作品にひかれCDを集めてきたが、クルカさんの演奏がもっとも素晴らしい」とポーランドの音楽学者でもあまり知らない忘れられた作曲家にこだわりを持っている小泉首相のことは、クルカさんに本当に驚かれたようだ。
  • 首相といえど、とおりいっぺんの挨拶でなく、このようなこころから楽しんでいる様をさらけだすところがうらやましくもあり、好もしくもあるところだ。

0 件のコメント: