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「雲」の楽しみ方
- 「雲」の楽しみ方。ギャヴィン・プレイター=ピニー著、桃井緑美子訳。 河出書房新社 (2007/7/18)
- アル・ゴアさんの「不都合な真実」を読み、地球温暖化について認識し自分なりにより認識を深めたいと思っている。しかし、社会問題として捉える本は、それはそれとして読みたいと思うが、楽しめるもの、普段に興味を持てる対象があると良いと常々思っていた。
- 「雲を愛でる会」の会を主宰している著者が、会員からの写真を入れ、雲一族のガイドブックを作ったという内容の本だ。
- 子供の時から、気象や天気は好きで、小学校では気象部に所属していた。今となっては、どのくらいまともにやっていたのか覚えていないが、天気、気温、湿度(百葉箱の乾湿球を使った)、風速、雨量なんかも測ったのを覚えている。ラジオの気象通報を聞いて天気図を書く真似事もやった。身近で役に立ち、温暖化も直接情報に触れられる。気象は重要な環境問題の入り口である。
- 「気象予報士の資格を取る」というのは、真面目なまともな方法であろう。それもちらっと考えたことはあるが、資格をとること自体が目標ではない。つまり、改めて就職するわけではなく、知識を得て何に使うかが問題である。
- この本を手にとって、最初に数枚ある雲の写真を見て、すばらしいと思った。雲ほど身近に自然の偉大さを感じさせてくれるものはない。すごい風景、たとえばグランドキャニオンを見て感じるような感動をしばしば味あわせてくれる。しかも、家でも、どこかへいってもいつも見ることができるし、また常に変化し飽きることがない。
- 子供の時には、雲をみて長い時間過ごした事のない人はないだろう。だが、いつの間にか雲をみることも少なくなり、雲に対する興味も改めて認識することは少ない。
- この本には、雲の種類や、そのでき方について、文学からの引用など、自由に雲について書かれた科学エッセイになっている。著者の「雲を愛でる会」には写真がたくさん寄せられているようだ。まず本をゆっくり読んで、Website(The Cloud Appreciation Society)のほうも探索してみると面白そうだ。
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