月曜日, 7月 20, 2009

道具ばかり勉強して何になる

  • ポッドキャスト、「社長トーク」でタビオ株式会社の越智社長のお話が面白かった。靴下を作って50年。大証2分上場の会社の創業社長である。こういう年季の入った方のお話は味がある。
  • 氏は「経営なんて簡単ですがな」と言う。
  • 経営学では、どういう仕組みを作ったらよいのかと言う話が多い。今の日本では、術ばっかり一生懸命やっている。術は、人を拐かすところがあるから、続かないのだと言う。
  • 「経営は商品の研究やと思うです」「商品の研究をして、この値段は正当であるのかどうか。少なくとも商人として良心的にやっている ものかどうなのか。というものが根本になかったら、売り方とかそんなものをいくら研究しても、 そんなものは必ず術は破られます。術を研究するのは、あほがやることで、下々の人間がやることです。」
  • 長島がホームランを打ったら、バットを研究する人がいるか?といわれたらすぐわかることだが、こういう回りくどいことをやってることが多いとはたしかにそうと思う。
  • さらに「経営者は夢を語らなければいけない」という。
  • この編み方でこうやってこんなのができたらいいなということを考えるだけなのだそうだ。日本民族は優秀だからできるはずという自信があるという。その自信をもって、できなければ怒っておればよい。怒るということは人を使うということだろう。
  • 人間の生涯などというものは考えたら、それをどう生きるかが重大問題で、手段なんかを勉強して何の役に立ちますか。もし、手段が役立つと言ったら、人に使われているときです。それだったら知識がないほうが人を使う根本があります。
  • 知識が人を使うもとになるのではない、知識を身につけるのは人につかわれることだとは、はっとする話である。驚いたが、そのとおりだ。
  • 勘違いしないようにしよう。小手先の知識よりこの人生どう生きるかだ。

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