- 「スティーブジョブズの流儀」(リーアンダー・ケイニ-著、三木俊哉訳)。いくつかスティーブジョブズのことを書いた本を読んだが、この本を読んで改めて彼の真摯な生き方に打たれた。
- 「世界を変える」という情熱をもって、Macを作ったジョブズは、自分の内なる声に耳を澄ませ本当に納得のいくものを作ってきた。
- 狂人と紙一重といわれたり、自ら引き入れた経営陣に追われてアップルを去ることになっても、本当にやりたいことのみを求めて、妥協しなかった。そのため、すべてを自らがコントロールするやり方にこだわった。マイクロソフトのようにソフトに特化し、ハードウェアはいくつもの企業に任せるやり方が成功しアップルのやり方がビジネス上の敗北の原因だと評された。そんな中でも、彼は(パソコン業界の本流からは実質消えていたかもしれないが)自分の求める方向は揺らがなかったのだろう。自分の内なる声の告げるところにずっとしたがっていたのだろう。
- いつしか、時は流れジョブズはアップルに戻ってきた。そして、ハード(iPod)、ソフト(iTunes)、サービスシステム(iTunes Music Store)すべてをコントロールする垂直統合のシステムを作り上げた。時代が彼に追いつき、このシステムをマイクロソフトまでがマネをするにいたった。
- 彼は、人から誤解を受けることを厭わず、自分の流儀を貫いてきた。このような生き方は安楽さの対極にある。
-私は毎朝鏡をみて自分に問いかけてきた。「もし今日が人生最後の日だとしたら、今日やる予定のことを私は本当にやりたいだろうか?」。それに対する答えがノーの日が何日も続くと、そろそろ何かを変える必要があるとわかる。
- 自分に正直に、あるいは自分に正直であるとはどういうことか考え続けながら真摯に生きてきた人なのだと感じた。
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