- 「日本人はなぜシュートを打たないのか」(湯浅健二)を読んだ。
- この本は、日本人論が主眼ではなくて、サッカーの戦術に関する話が主眼である。昔のサッカープレイヤーとしては、「そういうことが言いたかったんだ」「そうやって説明すれば言いたいことがうまく人に伝わったのに」と思うような表現がたくさん出てくる。
- 「クリエイティブなムダ走り---」「有機的なプレーの連鎖---」「天賦の才という諸刃の剣---」
- その中でも一番、印象が強かったのは、題名の「日本人はなぜシュートを打たないのか」に対応する部分だ。「シュートを打てるチャンス!そこでふっと弱気が横切る。ちょっと遠いかな。と、思ったときにはエースストライカーにパスを出してしまっている」
- 著者は、ドイツでセミプロのチームでプレーしていた時の会話を使って説明する。「お前がシュートを失敗したからって誰も文句を言うやつはいない。パスを出した方が確実だって?シュートをうてるチャンスなんてそんなにないんだぜ。」、日本人は良いプレーを積み重ねてシュートにたどりついたチャンスを、ひとりでリスクを負ってチャレンジするメンタリティが乏しいのかもしれないと言っている。
- 日本人にリスクをとってチャレンジする精神が乏しいとは思わないが、現在の日本ではそうなのかもしれない。お役所体質だとか、大企業病というのは最たるものだろう。
- このリスクを負ってチャレンジすること(人)をとりわけ大事にしたい。考えてみると日本では、チャレンジをする人はいるが、そのチャレンジをとりあげて褒め称えることが少ないように思う。消極的に応援すること(人)は多い(と思う)。だが、チャレンジをたたえる文化がないと、リスクを人任せにするような体質が温存されてしまう。
金曜日, 7月 20, 2007
日本人は何故シュートを打たないのか
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