日曜日, 5月 06, 2007

プロフェッショナル進化論

  • プロフェッショナル進化論「個人シンクタンク」の時代が始まる(田坂広志)を読んだ。
  • これから活躍する人材は「プロフェッショナル」であると様々議論されているところであるが、これまでの歴史と同じく、現在議論されている人材に求められる価値は急激に変化しており変ってくるであろう(ホワイトカラー→ナレッジワーカー→プロフェッショナルと変化したごとく)。今後活躍する人材はどのように進化するのかという著者の考察である。その答えが「個人シンクタンク」であり、そのための戦略を述べるという形となっている。
  • 「ストーリーテリングの力」とか「師匠に私淑」とか田坂節が発揮されている。印象に残った話として以下の話があった。
  • 「下段者には、上段者の力が分からない」というプロフェッショナルの世界の格言があるそうだ。例えば以下のようなことが起こる。
  • 「経験の浅い人間」や「体験の無い人間」は、含蓄のある体験談やエピソードを聞いても、それと共鳴するべき豊かな経験や体験を持たないがゆえに、その体験談やエピソードを、ただ頭で理解し、「何だ、それだけのことか」「当たり前の話ではないか」「何も学ぶことの無い話だ」といった反応をすることが多い。
  • このような素人の「驕り」はネットではしばしば見られるところである。このような素人の「驕り」と優れたプロフェッショナルの「謙虚な姿勢」とはネットに参加する人達の成熟とともに見極められていくものと思う。しかし、プロフェッショナルの力が理解される過程で重要なのは、プロフェッショナル自身の分かりやすく説明する力とともに、その社会の構成員の姿勢(各自がプロフェッショナルたらんとする)によるところが大きいと思った。そのような姿勢こそ、日本人に問われていると感じている。

  • (夕食)カレーライス、コーンと胡瓜のサラダ、野菜スープ、串かつ

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