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昭和天皇
- きょうは「昭和の日」。朝から昭和天皇や昭和を振り返る旨の番組がいくつかあった。理系人間の私は政治体制の話には正確さを欠く話しかできないが、テレビで、インスタント講座ではあるがいろいろ納得できる解説を聞くことができた。こういう祭日があると、私のように日頃、こんな問題をゆっくり考えないものにとっては良い機会となる。(Wikipediaで「昭和天皇」の項を読んだが、TVのおかげである)
- 「報道2001」、「たかじんのそこまで言って委員会」等で、日本の天皇制についての話があった。外国では王や皇帝等の権力は「戦い取った」ものであるのに対し、日本の天皇は実質的な権力をもたず、宗教的な存在である(神のように奉られていた)こと。長く続いた家系で日本人の尊敬と信頼の対象であり、このような特徴は日本独特のものであるとの解説は、最近よく聞かれるようになりよく納得できる。以前は必ずTVの座談会等では誰かが「独裁的な権力をもっていたのだから、本気で戦争を避けようと思えば避けられたのではないか」というような意見を言っていたものだが、どうも少し違和感を感じていた。
- 先の大戦の戦争責任については、史実に基づきどのように解釈したらよいのか正確にはわからない。私の感じるのは、昭和天皇が、立憲主義的君主として振る舞い、実質的な権力を発揮しないという立場(御前会議でも意見を言わないことが慣例であったそうだ)から、軍人や時の政府の閣僚らが自分の本意と異なった方向へ進めているのを見ながら(トップというのはそういう側面が少なからずあるのが必然ではあるだろうが)、責任だけは自分がとろうと考えていたらしいことは、実感される。
- そのような覚悟を定めた人というのが私の印象である。相撲好きであり、口数は少ないが、相手への気遣いを感じさせる受け答えの言葉(「あ、そう」ということばは国民の印象に残っている)等、時代や境遇が全く違って可能であるならば、いろんなことを直接にお聞きしたいと感じていた人であった。
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