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「法令遵守」が日本を滅ぼす2
- 「法令遵守」が日本を滅ぼすと言う本について、先日このブログに書いた。まだ、読み終わっていないがまた書く。
- この本に感心した、といろんな人に言っているが、昼の食事の話題にしてみた。私の勤める部門はメーカーの研究所であるからいわゆるサイエンティスト達である。普段あまり議論しないような話題であり、「法令遵守が日本を滅ぼす」とか「日本は法治国家ではない」とかいうと、食いつきが悪かった。おかたい法律問題か、あるいはすごい極論を言うのではないかと警戒したのかもしれない。
- しかし、「日本では談合を禁ずる法令はきちんとあったが、談合のシステムは高度経済成長の時代にはそれなりに合理的な理由があり、談合を当局が取り締まることはなかった。それが時代がかわり(インフレからデフレに変わり)弊害ばかりとなった時になって、社会の実情にあった制度をキチンと整備する努力を怠った」「ホリエもんも、法令で罰するというよりも、卑怯な手を使って武士道にもとるという理由で処罰されているように見える」「規則が機能していない現実とその背景となっている組織的要因をはっきりさせることなしに、法令遵守だけをいうので現場では苦しんでいる」「経営者は法令遵守を徹底しましたと声高に言うことによって、問題が生じたときに、法令遵守には日頃口をすっぱくして言っているのですが---という言い訳作りをしているように見える」等という話をすると俄然、「そうそう」と乗って来た。
- 皆、日ごろ同じように感じているのだなと実感した。
- それだけでなく「---はその例ではないか」と最近研究現場でちょっとした問題になった特許法に関する具体例まで出てきた。すぐ身近にまさにそうだと言える問題がころがっていたのには、ビックリした。
- 会社のトップに「言い訳をつくるために法令遵守を唱えてるように見えますよ」等となかなか言えたものではないが、具体的に現場が不具合な法令によって苦しんでおり、そしてそれが日本の多くの企業が巻き込まれる問題であるのなら、「日本のために法令をこのように変えるよう働きかけてください」ということなら建設的でりっぱな進言となるではないか。
- よーく注意してみれば、身の回りにも一杯あるのではないか。「十分に機能していない、あるいは現場を苦しめるだけでなく不利益をもたらすような法律が」
- (夕食)玄米ごはん、ザーサイ/鶏肉/もやし/とうふのゴマドレッシング、鰆の西京焼
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