月曜日, 4月 09, 2007

日本人は神より人間尊重

  • 私の好きなエコノミスト日下公人氏は「日本人はお人よしでお金を貸したら帰ってくるとのん気に考えているが世界の人はたちが悪いことを知らない」と書いている。どうしてたちが悪いのかという違いについておもしろい説明をしていた(債権大国日本がたどるべき七つの道)。
  • 欧米と日本の根本に違いは、「最後の審判」と「神話」である。キリスト教では人間は神に最後の審判で裁かれるため、人間同士はどうしても「私は人とは違います」となって個人主義、自己責任となる。日本の神話では、神様が下りてきたときは、もう地上に人間が先にいた。だから一番人間尊重的なのは日本である、というのである。
  • なるほど心の持ち方の根本的な違いはこんなところにあるのかなと思う。人間尊重の方が良いと思うが、そうでない人達がたくさんいる。
  • 欧米のキリスト教社会で近代文明が発達した。日本はずっと昔から人間尊重であり独自の文化を発達させてきた。明治以後には欧米の機械文明も取り入れた。日本の人間尊重の上品な気風をもちつつ、個人主義で鍛えあっている欧米の個人主義に対峙できたと自信をもつべきなのであろう。お金を借りた上にふんぞり返られてはたまらない。
  • (夕食)ご飯、おでん(大根、昆布、厚揚げ)、エビ/マンゴ/野菜サラダ、スパゲティ

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