月曜日, 4月 16, 2007

ブックオフの社長さん

  • ブックオフの社長さんは、橋本さんという主婦でパートから初めた方である。清水国明氏の姉であることが有名だが、橋本さんがどのような経緯で社長にまでなられたかほとんど知らなかった。最近、日経ビジネスNBOnlineに「最強の現場の作り方」という連載記事があり、それを読んで大変面白かった。
  • パートとして入ったが、だんだん仕事にのめり込んで、古本屋の仕事を一から創り上げていく。店長としてどうやったら強い現場ができるか、人の育て方に苦しむ。うまく店が回りだし、新しい店を出したら組織が大きくなったぶんまた別の次元の問題が生じるといった具合。手作りで作り上げ、育て上げた「現場の力」を信じていつの間にか経営陣に入っていた。
  • 上場が決まった時、主幹事証券会社の方から「株式を公開するとは、役員と社長が一儲けすることです」と言われた時の話がよかった。現場に報いるために上場しようという理念と反すると感じるとともに、お客さんを呼んだ発表会の席で、上場が遠のいてもいいのか、私ごときが---。
  • 意を決し、震えながらマイクの前に立ち、

     「公開とは、役員や社長が儲けることではない、と私は思います!」
     次の瞬間、大きな拍手が開場から沸き起こったのでした。

  • 社長になる人はこういうもんだ、と思った。皆と同じ理想に向かって進み、勇気をもって発言する。誰が味方をしてくれるかはわからない。皆がついてきてくれたらそれがその人の器というもんだろう。

  • (夕食)ミートスパゲッティ、帆立貝の酢の物

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