- 郷原信郎氏の「思考停止社会」を読み始めた。前に「法令遵守が日本を滅ぼす」を読んで大変共感した。耐震偽装、食品偽装、法令遵守のみが声高に叫ばれているが、本当の問題は解決に向かっているのか?その日本社会の問題の本質を考えるのに、最もピタッときた。
- この本では、さらに考察を進め、存亡の危機に立たされた不二家、住宅着工がストップして深刻な不況に見舞われた建築業界、国民の意見を顧みずに知らぬ間に進められている裁判員制度、「年金記録の改竄」でバッシングされた社会保険庁、これらの問題の現実、本質について考察を進めている。筆者がさまざまな委員としての活動などから現実を明らかにして、いかに不十分、不適切な報道、説明がまかり通っていたのかを説明している。少し忍耐を要するが、読めば理解できるように書いてある。このような説明は、すべての日本人はよく知っておくべき話ばかりだ。
- 感じたのは、司法の劣化だ。特に経済についての司法の判断はズレ過ぎている。村上ファンドの事件など、インサイダー取引と判断するような不適切な判断は、今後経済を舞台にした犯罪の発生を抑制できないばかりか、リーマンショックに端を発する世界的な危機で日本の株価の大幅な低下の原因にもなっている。
- まずは、身の回りの人たちに読むことを薦めたい。
日曜日, 10月 04, 2009
思考停止社会~「遵守」に蝕まれる日本
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