- 梅田望夫さんの「シリコンバレーから将棋を観る」を読了。
- 梅田さんはすごい。これだけ将棋の観戦に打ち込んでいるとは。ご自分の会社、取締役としての仕事があれば、自分の好きなことは好きとしても、本職は○○だからと自分に枠をはめてしまうのが普通の人というもの。自分の好きなことは最優先して熱中してしまうというのはすごいことだ。
- 前にもブログに書いたが、金子金五郎や升田幸三等、私が中学や高校の頃、魅了された記事や観戦記を思い出した。羽生さんをはじめとする同世代の一流棋士の将棋に対する態度が、互いに切磋琢磨する研究者に似ているとは大変面白い見方だと思った。「将棋世界」に羽生さんが書いた「変わりゆく現代将棋」という連載があり、それが梅田さんに強いインパクトを与えたそうだ。序盤から一つずつ徹底的に納得するまでの研究が妥協なく書かれてあるそうだ。ある局面まで進めてこの戦形で戦いましょうといった進め方が多かった中にあって、そのような予定調和を廃し、この将棋では次の手はこうであるべきだと追求していく。序盤から緊張感が漂う。お互いが最善を尽くす中、名局が生まれる。相手の悪手に嫌な顔をするといわれる羽生さんの態度に、真理を追求する科学者を観るという梅田さんの分析は納得できる。
木曜日, 6月 25, 2009
シリコンバレーから将棋を観る
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