- 「ロハスの思考」を読了。
- ロハスという言葉や考え方は耳にし、目にしていたが、あまりきっちりした話を読んだりしたことがなかった。福岡さんのサイエンスの知識をもとにした考察をうかがい、考えさせられることがたくさんあった。
- ロハスの科学的な常識、基礎を教えるのにいい本かもしれない。狂牛病の前頭検査や水道の塩素殺菌については経済的、社会的な考察が必要だから、この本のような科学的基礎を抑えた上で、feasibleな解決策を探る議論がもっと必要だろう。この本の役割は、科学的な啓蒙であろうからそのような議論はまた別の論者がそのような観点を持ち込んで議論を進められるとよい。
- 坂本龍一氏の「食に関して議論がさかんなわりに性に関しておおっぴらに語られないのは不公平」等というのも不意をつかれる。ロハスとかいったことは、まじめに裃をつけて語らなければならないとか不真面目はいかんという感じで話されるが、福岡氏のように生物を部品からできた機械じゃないよとか、生物の生存という大きな目的のために真剣に性に取り組むのは当然だとか言う坂本氏も、ロハスの土俵にのせてざっくばらんに語れないと幅の広いロハスの議論はできないと感じた。
月曜日, 6月 01, 2009
ロハスの思考 福岡伸一著
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