土曜日, 1月 12, 2008

バブルへgo

  • TVで映画「バブルへgo」を放送していた。
  • 約1年前の映画である(2007年2月公開)。そのような映画があることは知っていたが、特に気に留めていなかった。特に見ようと思ったわけではないが、末の娘が見たいというのでついていた。
  • 主題はタイムマシンを使って日本の未来を変えようという荒唐無稽なものだが、「バブル崩壊の原因である大蔵省から通達された総量規制の行政指導をとめよう」という熱血財務官僚、大蔵省退官後ファンドを作り私財を肥やす官僚、電気会社研究所の研究所、キャバクラで働き借金を返そうとする娘等、設定がなかなか面白い。中でも、バブルの頃に戻った今時の娘が、経済感覚、携帯の使えない通信環境の違いに戸惑う所がこの映画のウリだ。
  • 円の価値はますます上がり気がついたら、崇拝の対象でしかなかったアメリカやヨーロッパに経済では追いついた。「Japan as No.1」等といわれ、日本の経営を学ぼうという動きまであるではないか。そんな意識が皆の中にあったが、そういう冷静な感覚より、手に入れたリッチでゴージャスな生活を楽しもうというような気分。それは、今ではほとんどどこかへ置き忘れていた。それを、垣間思い出させてくれた。それと、あの時はあんなに粋がっていたが、今思えばだいぶダサかったのではないか。そんなことも(当時もどこかで気づいてはいたのだと思うが)感じた。
  • 今の日本が暗いという風に描かれている。実際、日本の人口構成、中国の台頭、地球の環境問題等次から次から現実を突きつけられて能天気でいられないことは確かだが、これらは考えておくのが当たり前のことでもある。昔と比べるとセンスが良くなり、クールなサービス(インターネットや携帯電話、iPod、etc)がどんどん出てくること、生物学や医学の進歩(DNA→RNA、iPSの成功、etc)から予想もつかないような治療が開発されること等、個人的にはバブルより気分が暗いなんて少しも思わないのだけれど。

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