日曜日, 10月 05, 2008

容疑者Xの献身

  • 家族で映画「容疑者Xの献身」を見てきた。
  • 本屋で「容疑者Xの献身」が平積みされていたのは見ていた。また、TV番組「ガリレオ」の映画版ができることも、TVの宣伝で知っていた。しかし、家族から言われてそれが結びついて、また公開されたところであることが結びついた。そんな、予備知識なしでみたが、面白かった。
  • 天才数学者、石神と、天才物理学者、湯川のお話。知的な対決ではあるのだけれど石神の気持ちに焦点が当たっている話だ。ストーリーの中身にはふれないが、大学の同級生同士の友情の話なので、大学の頃の友人のことを思い出した。
  • 私も大学は理学部で物理をやっていたから、数学をやっている人は「こんな感じ」、物理をやっている人は、こう、生物は、こうで、地球物理は、---というような感覚が具体的にある。特に、数学や物理を専攻しているできる人というのは、独特のオーラを発していたように思う。知的興奮を感じさせる問題を見つけると、それに没入し、世間的なことにあまり関心を払わない。外見より中身、学生の質問にも取り繕ったりせず、立場など気にしないで本質に迫る態度。そういう模範を尊敬すべき先生や先輩に見出し、それに習って、外見を気にしないことをむしろ誇りに思うようになる。そうしてこそ一流と思い、そうこうしているうちにそれが身についてしまう。そういった感じだ。
  • 石神を演じている堤真一は、確かTVの「やまとなでしこ」でも天才数学者を演じていたが、そういう雰囲気をうまく出している。いったん、身に着けた世間から距離を置くような態度は、いろいろな意味で後々、世間との付き合いに引っかかることもある。
  • 私などは、大学院の途中から生物の方に変っていったから、少し感覚が変ってきているのだろう。そんなことを感じた。物理をやっていて今でも理論家として活躍している友人達とは、最近ほとんど会う機会がないが、彼らとたまに会うと昔の感覚がよみがえる。世間的なことをあまり気にかけない、というのは、その人の持ち味になるものであり、「そうだから、良い、悪い」というものではないことは当然である。むしろ、自分が取り繕ったりしていることがあるのではないかと、感じることがあるのでそういう態度の良い面を感じて心地よいのである。

  • 映画が終わっても、皆席を立つのが遅かった。いろいろと感じさせるものがあったからであろう。
  • 映画の後、家族で箕面109シネマズの1Fにある「麦まる」でうどんを食べた。このうどんチェーン店は、セルフサービス型。天ぷらを自由に取れてよいのだけれど、天ぷらの種類とか、うどんとかもうちょっと凝ったところがあってもよいのではないか。私は、ショッピングセンターに入っているうどんチェーン店では、伊丹イオンモールの「丸亀製麺所」の方が上かなと思う。(写真のうどんは生醤油うどん大、天ぷらはいわし、イカ、鶏から揚げ、掻き揚げ)

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