- 今日、目にした文章の中で、「今の時代の本当の問題は、モノが安くなり過ぎていることではないか」というくだりがあった。
- 安いからそれが本当に自分にとって必要なものか、ずっと大事にしていきたいかをよく吟味しないで、安易に手を出してしまう。使ってみて自分に合わないと感じたり、どこかが故障すると、「この値段なら惜しくない」と簡単に捨ててしまうのではないか。
- というのが、その問題提起である。
- 子供の頃の感覚とこのごろどうも違うなと感じることの一つはまさにこのことであると思った。安売りの店が広がった時、ダイエーが伸びてきた時にはまだこんな感覚はなかったと思う。アメリカで1年過ごして、ワォルマートで買い物をした時には確かにこんな感じがあった。
- 「あっ、安いな。こういうのが欲しかったんだ」と手に取ってみると、ちょっと思っていたのと違う。確かにこういうことができるのが欲しかった。でも、これは大きすぎて、ちょっとイメージが違う/やりたいことがちょっと上手くできないみたいだ/無駄が多すぎる/つくりが雑そうだ---等々。違うんだけど、安いから買っておこうかと買う。でもやっぱりどこか違うと、思ったとおりですぐ使わなくなった/使ったけどすぐ壊れた。こんなことを何度か経験した。
- たまたま、その時は手当てがあって、気持ちに余裕?があったから、もの珍しさで試してみたい気持ちが多かったから、など理由はいろいろあろうが、これってほんとうによいモノ、必要なモノを見る目が鈍ってしまい、結局無駄なことをして、貴重な人生の時間を空費してしまうことに繋がっているのではないか。
- そんな気がした。このごろは時々安いからまあいいかと吟味せず買うことがある。このことが気持ちのどこかに、ひっかかっているのかもしれない。
- iPhoneは、去年発表があった最初から「これはすごい」と感じたが、その価値をかなり考えて確かめてから買った(ただ、日本の発売が1年遅れたからではないかとの内なる声あり!)。ものを買う時は高い、安いという基準より、役に立つか、自分にとってどんな価値があるのかを十分に検討して、吟味して心に感じてから買うようにしたいものだ。
水曜日, 9月 03, 2008
ほんとうに必要なもの、大事にしていきたいものを吟味する
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