- 今日も雨。雨の日が続いている。雨だからと言うわけではないだろうが、面白くてしかたがないとか、途轍もなく愉快という話が少ないような気がする。
- 最近やられたと思うぐらい愉快だったのは、NBonlineの「デキルヤツノ条件」という連載だ。一回の記事がとても長いので、なかなか仕事の合間には読み終わらない。毎回、ヒット記事のランキングに入り、コメントも半端な数ではなかったようだから人気の連載だったはずだ。
- この記事の特徴は、前フリが長い、駄洒落が多い、ことわざの類も多い、来たコメントをいじる、仕掛けを作る、等だ。一度読んでみるとすぐわかる。
- 自分で第3者を語って、記事の内容を持ち上げたりもして、それは反則だろうとも思ったが、へたにへりくだったりしている方がいやらしいかもしれないので、まあ良いとしよう。
- 「何をしでかすか」、と期待させる楽しみがある。ネットのビジネス関係の記事としては、比類のない面白さといえる。この間、最終回だったが、全回を読んでいるわけではないので、読んでみたい話もある。また、著者が次に何をしようとしているのか、楽しみではある。
火曜日, 9月 30, 2008
ネット上の面白い連載
月曜日, 9月 29, 2008
日曜日, 9月 28, 2008
ボキャブラ天国
- 懐かしいタモリのボキャブラ天国を特番でやっていた。
- だいぶ前の番組なので、だいぶ忘れている。小島奈津子アナウンサーはこの頃、目覚ましTVのキャスターだった。不発の核弾頭、爆笑問題は1回チャンピオンだ。お決まりのせりふが字幕で出て、それをパロディにして言い換える。出演者はあっといわせようと必死で考えた科白で決める。
- サンドウィッチマン、タッチ、友近らが満点をとった。4組だけだったと思う。高得点だった組の特徴に一つ気がついた。皆、自分の得意のシチュエーションに持ち込んでいる。サンドウィッチマンはレストランの注文取りだし、タッチはおすぎとピー子、友近はDJだ。いつものシチュエーションに、新しい話題を持ち込んで、素に近い自分の反応を出している。見ている者にも、状況が自然に入ってきて、音やリズムが心地よく、そこへ全く予期しない意味が付けられる。そんな時にやられたと笑ってしまう。びっくりさせてやろうと力が入って、突飛なシチュエーションを持ち込んで、あんまり現実と離れてしまうと、実感からくる可笑しさが減ってしまう。
- 神助がどこかで言っていたように、「映像が見えていてそれを見ながらしゃべっている。だから、よこからちゃちゃをいれられても、対応できるし、聞き手の反応に合わせて、横から見た様子を説明するとか如何様にも対応できる」そういう風に対応できるのがいいのだろう。話芸というのは、奥が深く面白い。
- 今日の発見。同級生の人たち。行列のできる法律相談所で神助(私と同年)と同学年の人たちがたくさんでていた。また、ヒット曲や懐かしい人や話がたくさん出てきた。始めて知った人も多かったので書き留めておく。
- アグネス・チャン、野口五郎、大地真央、渡辺正行、村上ショージ、村尾信尚、北村晴男
- iPhoneからブログを更新できるように設定した。これからは、パソコンに向かわないでも書けるはず。
土曜日, 9月 27, 2008
週末はじっくりと
- 今週は、新しい仕事が本格的に動き出し、そのため、あたふたと過ぎてしまった。次から次から消化しなければならないことが出てきて、それをこなさないうちに、次のノルマが発生するといった感じ。
- 最初はどんどんやるだけやるという形で行かざるを得ないが、ひととおり落ち着いたら流れを整理し、次に必要なことを予測しつつなるべく前もって対策を考えておかなければならない。
- 今週は、アイデアマラソンもここ数日書き留めていないから、この週末で集中的に書きつつ、思い浮かんでいたこと等も思い出して書いておきたい。
- 「21世紀の国富論」(原丈人)で、これは重要だと思ったところ、
手段と目的の転換が起きる大きな原因がものごとの数値化だという。ROEをはじめとする数字による経営指標が目的化し、これによって、アメリカのベンチャーキャピタルが、ただの金融業に成り果ててしまった。---国の発展をGDPで測ることが一般的だが、それは今、他に方法がないというだけに過ぎない。人間が幸せになるということが一番の目的で、お金持ちになることやGDPを上げることは幸せになるための手段でしかない。
- ここで著者のいうことは、いわばあたりまえのことで、例えば、バブル前に日本人に言えば「当たり前のことを何を勿体をつけて言っているのだ」等と受け取られていたかもしれない。ところが今では「おっしゃることはよくわかるが、やっぱりお金、数字だよ」とか、「幸せという漠然とした目標では、頑張る方向がわからない、数字に落とさないと」等という議論になってしまうことが多いのではないか。
- アメリカで行き詰まりを見せている考え方、手法に対する違和感が持たれ始めた今、「こんな社会がいい」という理想をもう一度考え直す必要があるのは、間違いない。そこで著者の考え方、「新しい産業分野では社長と社員のあいだにあまり差のないフラットな組織をもつネットワーク型の中小企業が主流となる」、「1台のクライアントサーバ型のネットワークから、すべてのクライアントが耳や口だけでなく考える頭脳をもつピア・トゥ・ピア方ネットワークへ移行する」等がこれからの社会のあり方を考える重要な手がかりとなると思った。
グローバルとは
- ひさしぶりに”Tech Mom from Silicon Valey"を覗いたら、面白かった。
- 現代の超人、野球のイチローが、アメリカにずっといるのと同じことなんだろう、と想像する。たとえ日本のほうがお金をたくさんもらえる状況であっても、コスモポリタンな場所でのレベルの高い切磋琢磨のスリルをいったん味わい、そして自分のことを評価されてしまったら、面白すぎてもう戻れないだろうと思う。それは、仕方がないことだ。
- これは、高野山を開いた空海のことを指している言葉だ。たまたま、今日は送別会で飲んで帰りに電車の中で、お金をもって幸せになれるんだろうか、みたいな話をしていたので、ふっと気になった。
- 「平安のイチロー」である超人空海は、当時の日本としてはありえないほどのグローバルな人だったようだ。そして、「現代の長安」は、それぞれの分野でいろいろな場所にあるが、アメリカにはそれがたくさんあるのは、悔しいけれど事実なのだ。
- 今の日本にはなかなか見当たらない「長安」にあたるシリコンバレーに近々行くというのは、大変な楽しみである。少し忘れているかもしれない、面白すぎてもう戻れないような場所を感じることは重要である。しっかりと感じて、自分の周辺にそんな空気を作っていきたいものである。
木曜日, 9月 25, 2008
San Francisco
- 割合急に海外出張が決まった。行き先はSan Franciscoである。
- SanFranciscoには一度行ったことがあるが、湾の東側であった。今回は西側でSilicon Valleyに近い。時間があればStanford University等に行ってみたいが、そんな時間ができるだろうか。時間がなくとも、何かiPhoneのグッズでも探したいものだ。
水曜日, 9月 24, 2008
火曜日, 9月 23, 2008
梅田で買い物
- いわゆる家電製品は壊れた時に買い換える以外なかなか買わないのだが(iPhoneは除く)、珍しくこの前の日曜日に洗濯機を買い、今日ノートパソコンと連続して買い物をした。
- 洗濯機はこれまで使っていた縦型の洗濯乾燥機が壊れたから。この頃、ずっと調子が悪く洗濯開始のボタンを押しても言うことをきかず、なかなかスイッチが入らなかった。妻が何度も何度も、ボタンを押して洗濯機の気が向いたらやっと洗濯が始まるといった状態だった。また、回転が始まるとかなりがたついた。すすぎになると振動は最大になり、うるさいことうるさいこと。別の部屋にいて、大きな音が聞こえ、何かモノを落としたのかと驚いて見に行ったこともあった。妻はよく辛抱して使っていたが、もう辛抱できないということで、コジマ電気に買いに行った。ドラム式に絞って、販売の人の説明をよく聞いて選んだのが、東芝 ハイブリッドドラム TW-180VEだった。ほんとに静かになって驚いている。後で、価格コムで調べたら洗濯機の中でも良く売れている機種だった(価格コムの売れ筋11位、9月23日データ)から、まあいい選択だったのではないか。
- パソコンを買ったのは、娘が大学で使うから。実は数ヶ月前、家族用のパソコンが調子が悪いというので、デスクトップをやめてノート型を買ったところだった。その時、もし必要なら娘が大学にも持っていけるという話をしていた。しかし、つい先日、必要になって娘が大学までそのノートパソコンをもっていってみると、重くて仕方がないという。A4タイプは確かに持ち歩くにはきつい。そこで、緊急に軽いのを買うことになった。妻と娘と一緒に今日、ヨドバシカメラに出かけた。
- ヨドバシカメラのパソコン売り場では、いきなりASUSのEeeパソコンが100円で手に入りますという広告が目に入り、面食らった。聞いてみるとこれは、イーモバイルのモバイルブロードバンド(月々7千数百円)を利用することを前提にした価格だった。娘には必要ないので、モバイルブロードバンドをはずした値段で探した。
- 検討したのは、ASUS Eeeパソコンと工人舎のパソコン、ACERのパソコン等。いずれも~4~6万円くらいのもの。ASUSはHDDがなく、メモリーの総量が4GBまたは12GBしかないので娘が使うには適していないということがわかった。娘の気に入ったデザインのACER Aspire one AOA 150-Bbに決めた。これも家に帰ってから調べたら、売れ筋の商品だったから、大きな間違いはないだろう。
- せっかく梅田に来たから、晩御飯のおかずを買おうと阪神百貨店へ。秋刀魚のきずしと「さらしくじら」を買った。さらしくじらは妻と娘が食べたことがないというから買ったもの。しかし、実際に食べた感想は、「一度食べれたからそれでいい、(また食べたいとは---)」というものだった。
- 「さらしくじら」とは、どんな部分かと聞くから、コロ(鯨肉を揚げて油を絞った残りを乾燥させたもの、おでんのタネに使う)をさらに加工したものじゃないかといったが、それは間違っていた。Wikipediaで調べたら、「塩漬けの尾羽毛(尾びれのこと)を薄く切って熱湯をかけ、冷水でさらしたもの」だそうだ。鯨はこのごろほとんど食べないから、なかなかわからないことが多い。
月曜日, 9月 22, 2008
休みの合間
- 最近は、会社も年休を消化せよと一生懸命だから、今日のような休みの間は、格好の年休消化日となる。私も休もうかと思ったが、最近担当することになった仕事の関係で、出社した。
- 休みの人が多いと、スケジュール調整のような仕事ははかどらない。何人かと連絡がついて、さて最後に本部の事務局と調整しようと思ったら、肝心な人が年休でいない、てなことが、何回もある。まあ、こういうサスペンディッドな状態というのは、あがいてもしょうがない。片付く時はまとめてかたづくものである---、と信じて待つしかない。
- というわけで、仕事を早めに切り上げて、本屋さんへ。
- 「iPhone HACKS」(小山龍介)、「ナンバー2が会社をダメにする」(岡本浩一)を買った。前者はアマゾンからのメールで発売前から知らせが来た時から、買おうと思っていた本。グーグルカレンダー等、情報ツールを現場で行動しながら使おうという著者のアイデアが大層楽しみな本だ。これはきっと目からウロコの話があるに違いない。後の本は、立ち読みで、「コンプライアンス」「組織風土を刷新」等という言葉がでてきたため、好奇心を刺激された。
- 明日は、娘のパソコンを選びに行くことになりそうだ。こういう外出にiPhoneを生かしたいものだ。
日曜日, 9月 21, 2008
ブルースクリーン問題
- 今朝、iTunes 8を立ち上げ、iPhoneをつないだら突然Windows Vistaが落ちて、再起動がかかった。当然、「Windowsが正常に終了しませんでした」という旨の表示がでる。その後は通常通りであったので、iTunesを立ち上げてもう一度iPhoneをつないだら、また落ちた。いわゆるブルースクリーン問題のようだ。
- その後、でてきた指示に従って、iTunesをアンインストールし、サイドiTunes 8を入れなおしたら、正常にiPhoneの同期ができた。
- iTunesのアンインストールをしている時は、これでこれまでいれたPodcastやアプリを入れ直しをしないといけないのかな、iPhoneに残っているPodcast、アプリを消さないように、うまくiTunesに戻さないといけないか、あるいは最悪の場合、なくなったアプリはまた買い直しをしないといかんかと、暗い気持ちになった。しかし、iTunesを再インストールしたら、すべて前のが残っていた。ほっと一息。
- まだまだiPhoneでは、問題が起こるかもしれない。
金曜日, 9月 19, 2008
台風の大風には遭遇せず
- 台風13号はどうやら大阪には大きな雨や風を運んでこなかったようである。3女は台風を予想していたせいで、先生が早めに授業を終わってくれてラッキーだったといっていた。
- 先週、今週と長い出張が続いたので、どうも疲れが残っている。こんな時は、お休みをどのように過ごすかが重要である。梅田にでも出てみるか。
木曜日, 9月 18, 2008
改めて納得、ヘッジファンドのまちがい
- 伊丹空港に着陸する時、いつもとは反対に北から進入した。台風のせいで風向きがいつもと違っているのだろう。風も強く、着陸の時はだいぶ風にあおられた感じがした。
- 飛行機では「21世紀の国富論」(原丈人)を読んでいた。この本では最初のところに、ベンチャーキャピタルの役割が書いてある。新しい技術の芽や革新的なビジョンをもっているファウンダーに資金や経営のノウハウを提供するもの。銀行などのリスクを好まない金融機関がなかなか融資をしてくれないからリスクをとるベンチャーキャピタルの存在意義があると教えてくれる。この辺りは一応理解しているつもりではあったが、次の認識がないとよくわかったことにならないと思った。そもそも研究開発を進める時に、失敗するリスク、資金回収までの期間の長さを支えるお金は借入金ではなく、内部留保を使うべきなのだ。こういわれるとまあそうだろうなとは思うが、この辺りをしっかり把握している人は本当に少ないのではないかと思う。
- これがわかっていると、モノ言う株主の要求、ヘッジファンドがつける理屈通りに資産をスリム化し、内部留保を配当として吐き出してしまえば、企業はリスクが高くてもやらなければならない研究開発や、思い切った中長期の投資ができなくなり、先細りとなることもわかってくるはず。だけど、みんなわかってないと思います。
- さらに、ソフトバンク、楽天はIT企業ではなく、誰かがつくった技術を利用してサービスを展開しているサービス業。IT企業は、サービス業ではなく、ソフトウェアという「知的工業製品」を作りだしているマイクロソフトやバーランドのような企業としている。
- サービス業を成り立たせているのは技術である。新しい技術を開発する企業がなくなればサービス業においても新しい展開が望めなくなってしまう。誰もが、サービス行を目指すようになったら、その社会は危ない。
- これらは、私の実感にフィットした。これからはサービス業だという言説は多いが、多くはモノつくりを経験していない人の言うことのような気がする。確かにサービス業を伸ばしていくという流れは理解するが、それでは先が---。といつもどこかで思っていたが、原さんはそこをズバッと言っている。
火曜日, 9月 16, 2008
燕楽のカツランチ
- 昼食は御成門の燕楽で。
- 最近、浜松町で食べる時、駅のとなりの世界貿易センタービルB1Fのとんかつ「竹はし」ばかりになっていた。ひょっとネットで「燕楽」というお店を見つけた。小さいが、よさそうな店のような気がした。浜松町から10分たらずであるが、ちょうど三田線の御成門に乗り換えることができるので今日のスケジュールにばっちり。
- お客さんが入ってくると「いらっしゃい」と大きな声がかかるが、後は、揚げている親父さんがときどきつぶやくくらいで静かだ。3人の職人さんがキャベツをきざむ音がずっとしている。カツランチは900円。
- 何の変哲もないとんかつという気もしたが、確かにさっくりしたカツはいい。今度は2300円のロースカツ定食を食べてみたい。ついていたトン汁がおいしかった。ポテトサラダもおいしいに違いない。後から来た人が、カツランチにポテトサラダを付けてくれと頼んでいた。その手があるのか!食べ終わったところだったが、ポテトサラダをそれから頼もうかと思ってしまった。さすがにそれはやめたけれど。
月曜日, 9月 15, 2008
自然食バイキング「はーべすと」+輸入食品のお店
- イオン豊中緑丘ショッピングセンターにあるお店。子供達の通った中学の近くであるが、一番下の子が卒業するころに、このショッピングセンターがオープンしたので、あまり利用していなかった。休みの日に散歩でここまで足を延ばしたことがあって本屋さんには数回いった。
- このショッピングセンターに「はーべすと」というレストランがあることは知っていたが、始めて家内と娘で入った。お店の前の様子と、入って室内の感じから妻と行ったなんばパークスのお店のチェーン店であることがわかった。調べてみると、なんばパークスのお店は「菜蒔季」(さいじき)という名前だった。お店の中身は大変似ている。
- メニューは野菜が中心。60種類以上だそうだ。玉ねぎステーキなんていうのもある。からしをつけて食べる。
- 木製のお皿にとる。味が混ざるのがいやな時は、小皿にとればよい。デザートも和食系統が多い。きんとんに似たデザートが良かった。ナンバまでいかなくてもここにくればよいことがわかった。
- 帰りに、ショッピングセンター内にある大垣書店とカルディコーヒーファームというお店に寄った。
- カルディコーヒーファームにはコーヒーの豆と輸入食品を売っている。この店は品数が多い。妻はこういうのが大好きなのだが、いろいろおもしろい食材を見つけてはしゃいでいた。タイのインスタント麺から、ハワイのマカデミアナットチョコ、フランスの紅茶等‥、なかなか面白い。
日曜日, 9月 14, 2008
松岡正剛氏の講演を聴いて
- 先週の木曜日は、ザ・シチズンズ・カレッジの松岡正剛氏の講演会を聴いた。氏の「世界と日本のまちがい」を読んで、世界史や日本史に流れている意味を知るには、氏のような人に教えてもらうのが一番と感じていた。その松岡氏の講演会があることを知って、出張の合間に聞くことにした。
- 18:45開始の15分くらい前に会場に着いた。席は半分くらい埋まっていたが、まだ前の方にも空席があり、3列目にもぐり込むことができた。氏の話し方は、ゆっくりわかりやすく、そのまま文章にできるような無駄のないものであった。和歌や思想の話をふんだんに使い格調は高いが、決して堅苦しくない。時事的な話を交え聴衆の興味を持たせつつ、かつわかりやすい。しかし、言葉の綾をしっかり捉えて、理解しようと頭を回転させているとぼーとしていることはできない、濃い時間であった。しっかり100分くらい、それでも聞き足りないくらい内容があったと思う。
- 氏の話の基調は、最近の日本がどうもうまくいっていない。それは、日本人が正統性(legitimacy)を失っているからではないか。日本人の見失っている「本来」を取り戻すためには、日本の方法を辿って、改めて日本人に伝えたい。そのような氏の情熱が感じられた。
- 日本人が困惑している現状:柔道は国際化するためグローバルスタンダードを取り入れるとはしたものの、日本人誰もが審判の判定に納得できない。相撲では横綱の行動、麻薬問題と国際化することはけっこうだが、見て見ぬふりをしなければならないようなことがある。鬱憤がたまっていて、それが、家庭内に向いたり、秋葉原ではけ口を求めたりしている。
- 日本は「面影」と「うつろい」の国である:「面影」の面とは外見、表面であり、顔であるが、そのような実際に存在するものだけでなく、影という言葉で表されるイメージ。イメージを伴った物理的存在、あるいは、かならずしも物理的な存在がなくとも、はっきりしたイメージがあるモノ。それが「面影」である。「うつろい」は影を曳航する。変化の中でイメージが残っていく。変化の中から「うつつ」現実のモノも生まれる。
- 変化の中に影を引いていく「本来」、変化から生じる「本来」。松岡氏は、そういう日本の「本来」あり方、文化が生まれる方法を示して伝えたいと考えておられるのだと思った。
- 氏の挙げられる日本文学や日本文化を完全には把握できていないけれども、氏の言葉で印象に残ったのが、「明治維新は夜明け前だったと思い直すべき」というところだ。
- 江戸時代、鎖国のころは、中国の文化、漢字をしっかり日本流に取り込んでいた。日本の「本来」が表現されるところまで来ていた。和魂漢才ができていた。legitimacyが保たれていた。ところが、明治維新では、和魂洋才と言いながら、洋才である議院内閣制は取り入れたが、和魂である王政復古、立憲君主制は形だけであった。そこに、島崎藤村「夜明け前」の青山半蔵が幻滅したのであるが、それを今になっても解消できていないのではないか。海外から入ってきたものを、日本の「本来」に沿って読み替える力が弱っている。まだ、明治の頃の方が日本本来のものを海外から入ってきたものに読み替える試みが多かったと松岡氏は説く。内村鑑三はキリスト教徒であったが、日本の方法が生きていた。アメリカ人のボランティア精神に打たれるけれども彼らのあまりに功利的なところ、ボランティア活動をキャリアシートに書いて自慢するような精神を批判していた。
- 国学者をキリストの福音に読み替えるのが内村の「方法」と聞いて改めてびっくりしたが、なるほど、これが日本人、日本の方法と理解した。
- 講演にも少しでてきたが、資本主義も、アメリカ流を日本流に読み替えることが重要だと思った。その辺りについては、この前買った原丈人氏の「21世紀の国富論」を読んで考えてみたいと思った。
土曜日, 9月 13, 2008
iPhone 2.1へのアップデイト
- iPhone 2.02からiPhone 2.1へアップデートした。
- iPhoneをつなぐとまず同期が始まるので、長い同期が終わってから、iPhoneのOSを更新という段取りとなる。更新が終わるとすぐまた、同期が始まった。2回目の更新は、新しくiPhoneに移すファイルはもうないため短時間で終わった。ただ更新の際、時間がかかっていたiPhoneのバックアップが短時間で終わったように感じた。
- 早速iPhone 2.1になって使ってみた。メモで日本語入力してみると嘘みたいに速い。これはいい。そしてSoftBankの受信状態が、なぜか向上している。自宅の私の部屋(1F)ではいつも1本立つかたたないかだったのだが、ばっちり5本立っている。いつも、インターネットを使う時は2階に上がろうかと思っていたところだ。
- iPhoneの電池の減りが激しいのは、一つには電波が捕まえられなくて何度も応答を繰り返すからという理由があるらしい。ソフトウェアの問題で、電波の捕捉がうまくいくようになったのかもしれないが、これで電池の持ちも改善することになったら、iPhoneそのものの価値が大きく改善されることになる。
- 期待して、様子をみることにする。
金曜日, 9月 12, 2008
iTunes8とiPhoneの同期
- 昨日iTunes 8をおろしてから、どうもiPhoneとの同期がうまくいかない。一度、一通り同期が終了したが、3回のうち2回の同期で、同期が終わらないうちにiPhoneか、iTunesのどちらかが、止まってしまった。
- それでも、iPhoneをパソコンからはずしても、復帰するのは安定度が上がった証拠だとは思う。前のiPodが同期に失敗した時、電池が切れるまで復帰しなかったことがあった。
- いずれにしても困ったことである。数日、同期していなかったため、PodCastの更新が多くて同期するための分量が多いこと、同期に時間がかかることが原因のひとつではあるような気がする。
木曜日, 9月 11, 2008
出張から帰って
- 日曜の晩から出張に出て、さっき帰ってきた。12時を過ぎてしまったので5日にわたる出張になった。
- その間に、アップルのスペシャルイベントがあり、新しいiPod nano、新しいiPod touch、iTune8等の発表があったようだ。まだ、ネットでチェックしていないので詳しくはわからないが、あしたにでもiTuneのアップデイトをしてみたい。
- その他に、今日は東京で松岡正剛氏の講演を聞いてきた。それで帰りが遅くなったわけだが、講演は大変面白く、新たに知ったこと、気付いたことがたくさんあった。これも後から、メモを書いておきたい。
- とりあえず、今日はここまで。
日曜日, 9月 07, 2008
サッカーTV観戦(日本対バーレーン)
- 朝5時前に目が覚めたので、サッカーをTV観戦した。前半に日本は、2点を取っていてこの時点で2-0。前半の得点は、俊輔のフリーキックと遠藤のPK。
- 日本にとって非常にいい展開で、後半バーレーンの速い攻めが続いたが、日本としてはまだ余裕をもって進められた。後半も終わりごろになって途中出場の中村憲剛の得点で3-0。ここまでは試合展開としては完璧。
- ところが、後半40分を過ぎてから内田のマークがほんの少し遅れて決められ1点をとられ、さらにトゥーリオのヘディングのバックパスが、前にでてきた楢崎と入れ違ってしまって1点。ここで3-2とあっと言う間に1点差になってしまった。ここは、冷や汗のでる時間であった。ロスタイムの3分を凌いでこのままの得点で勝利を得た。
- 試合後には異口同音に、「3点をとってほっとした気持ちが出てしまった」とのコメントがあった。ここ数試合は後半の終盤に点を取られる傾向がある。このチームには精神的な成長がまだ必要なところかもしれない。日本選手で目についたのは、やはり松井。前でキープ、積極的な守備など、すごく効いていた。田中達也もなかなかいい動きであった。ポストに当たったシュートが続く場面があったが、この辺りを決めて、相手を叩きのめすことができるようになればもう一歩進んだチームになれるかの境ではないかと思った。
土曜日, 9月 06, 2008
小伝馬町、牢屋敷跡
- 昨日の昼食は、出張中だったので会社の近くの「野らぼー・堀留町店」でうどんを食べた。
- 豚冷しゃぶ胡麻だれうどんを頼んだ。一緒に来た同僚達はうどん定食。豚冷しゃぶをおいしくいただいた。ちなみにどちらも確か780円だった。うどんは少し細めで、コシの強さはあまり感じられず、どちらかというとやわらか系。地下にあって、落ち着いた和食の店という感じのお店だ。
- 12時少し前に来てすぐ入れたが、出る時には地下のお店の入り口から外の階段に列ができていて、地上まである階段が一杯だった。昼食には手頃なので人気があるのだろう。
- 東京勤務の連れ達に案内してもらって、小伝馬町の牢屋敷跡まで歩いていった。吉田松陰らが処刑された場所は、今は大安楽寺なるお寺が建ち彼らの霊を鎮めている。
- よく通っていた通りのすぐわきに、たくさんの人が処刑された場所があったとは。いつも全く考えていないが、ふいに小伝馬町という地名と歴史の知識が繋がる。昔のことではあるが、考えてみれば吉田松陰は、お祖父さんのお祖父さんぐらいの世代だ。そのころは周りの風景はまったく変っただろうが、この周囲には昔のことを考えさせる雰囲気がどこかただよっているような気がした。
金曜日, 9月 05, 2008
木曜日, 9月 04, 2008
もっとリーダーを盛り立てるべき!
- Goolgeが最近配布しているGoogle Chromeをおろして使ってみた。このブログもクロームで書いてみている。
- ダウンロードするのも速い(10秒もかからなかった)し、プログラムの立ち上がり、サイトの移動いずれも速い。また、多機能ワンボックスと呼ぶらしいが、URLを入力するところに検索後をいれるとそのままGoogle検索が始まる。このボックスに文字を入れると、URLやキーワードの候補が表示されるようになっている。無駄な操作がなくきびきびした、気持ちの良いブラウザーである。このブラウザーが浸透するのは早いかもしれない。
- サラ・ペイリンさんの共和党副大統領候補受諾演説をYouTubeで覗いてみた。5部あって最初の1部を見ただけだが、盛り上がっていた。アメリカの人たちは、演者を盛り上げる。こういう体験を積み重ねるうちに、指導者としての貫禄をつけていくのかと思った。日本は、どうもリーダーを盛り立てる意識が少ない。日本でも今月の末には、自民、民主とも次のリーダーが決まっているはずである。時期も短いし、どうも軽い感じになってしまう。もっとわれらがリーダーという意識を持てる形式にすべきじゃないかなー。
水曜日, 9月 03, 2008
ほんとうに必要なもの、大事にしていきたいものを吟味する
- 今日、目にした文章の中で、「今の時代の本当の問題は、モノが安くなり過ぎていることではないか」というくだりがあった。
- 安いからそれが本当に自分にとって必要なものか、ずっと大事にしていきたいかをよく吟味しないで、安易に手を出してしまう。使ってみて自分に合わないと感じたり、どこかが故障すると、「この値段なら惜しくない」と簡単に捨ててしまうのではないか。
- というのが、その問題提起である。
- 子供の頃の感覚とこのごろどうも違うなと感じることの一つはまさにこのことであると思った。安売りの店が広がった時、ダイエーが伸びてきた時にはまだこんな感覚はなかったと思う。アメリカで1年過ごして、ワォルマートで買い物をした時には確かにこんな感じがあった。
- 「あっ、安いな。こういうのが欲しかったんだ」と手に取ってみると、ちょっと思っていたのと違う。確かにこういうことができるのが欲しかった。でも、これは大きすぎて、ちょっとイメージが違う/やりたいことがちょっと上手くできないみたいだ/無駄が多すぎる/つくりが雑そうだ---等々。違うんだけど、安いから買っておこうかと買う。でもやっぱりどこか違うと、思ったとおりですぐ使わなくなった/使ったけどすぐ壊れた。こんなことを何度か経験した。
- たまたま、その時は手当てがあって、気持ちに余裕?があったから、もの珍しさで試してみたい気持ちが多かったから、など理由はいろいろあろうが、これってほんとうによいモノ、必要なモノを見る目が鈍ってしまい、結局無駄なことをして、貴重な人生の時間を空費してしまうことに繋がっているのではないか。
- そんな気がした。このごろは時々安いからまあいいかと吟味せず買うことがある。このことが気持ちのどこかに、ひっかかっているのかもしれない。
- iPhoneは、去年発表があった最初から「これはすごい」と感じたが、その価値をかなり考えて確かめてから買った(ただ、日本の発売が1年遅れたからではないかとの内なる声あり!)。ものを買う時は高い、安いという基準より、役に立つか、自分にとってどんな価値があるのかを十分に検討して、吟味して心に感じてから買うようにしたいものだ。
火曜日, 9月 02, 2008
進化の先端を同時体験する
- iTuneを開けるたびにApp Storeを覗いている。そしてランキング上位のプログラムについて説明を読んでみる。そんなことができるのか、なかなか面白そうだと思うようなのが並んでいる。
- ただであれば一度試してみようとなって、とりあえずおろしておこうとなるから、結局自分のiPhoneにダウンロードしたアプリケーションがどんどん増えることになる。地図、GPS、加速度センサー等が装備され、インターネットと結びつくと、できることは飛躍的に増える。アプリを眺めているだけで、こんなことはできないか、あんなことはできないかと、想像力を掻き立てられる。そんなアプリを詰めたマシンがポケットにあるというだけで幸せを感じることができる。
- 「どれだけ活用することができるか、それが活用する人にとってのその道具の価値であって、できるはずなんだけど実際にその場でできないことなんていうのは意味がない」とは冷静な価値判断である。しかし、私はiPhoneには単なる道具以上のものを感じ、期待している。ネットにつながりにくかったりして十分活用できないこと、ソフトの重くてiPhoneの能力とバランスがとれていなくて落ちやすかったりすることもあるが、熱心な製作者であれば頻繁にバージョンアップして改善されていく。そういう進歩を体験できることがもっと楽しみを感じるところなのである。
月曜日, 9月 01, 2008
福田首相辞任
- ついさっき、福田首相の退陣表明があった。TVをみていたら突然、テロップが流れて福田首相の辞任の会見があるという。
- 今の段階で、asahi.comを見たら
2008年9月1日21時48分に、「福田首相が退陣」という題で、
福田首相は1日、辞任する意向を固め、複数の自民党幹部に伝えた。午後9時半から緊急に記者会見して、表明した。
- というだけの記事がでていた。解説記事がまだできていないのだろう。唐突な会見であった。辞任すると決めたらもうこの時期を遅らせると、影響が大きすぎるとの判断で、大急ぎでやったのだろう。辞任を決めたのも先週末とのことだから、辞任手続きをセットするだけで今日のこの時間となったと考えるのが妥当だろう。
- アメリカの大統領候補、副大統領候補が、共和党、民主党両方とも、超若手+大ベテランの組み合わせだ。活力と安定のバランスを求めた結果なのだろうと驚いたり、感心したりしていたが、日本の政治はどうも外からみていると、肝心なことを、大きな目で考えているのかどうかわからない。
- 総裁選が行われるであろうから、その際の立候補演説をしっかり聞いておきたい。アメリカの大統領と比べて、いかにも決め方が安直に感じるが、しっかりした政策を示して欲しい。日本のほんの目先のせせこましい話ばかりが目についたら、世界から相手にされなくなる。
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