- 「紳竜の研究」(DVD)に収められている島田紳助の講義(NSC-吉本総合芸能学院)はビジネス論としても優れているとある人が書いていた。
- これは確かめて見ないといけないと、今日見てみた。レースや飲食店等、様々な事業にチャレンジしている氏だが、お笑いの世界で売り出す時から、ビジネスとして目標をはっきり持っていたことが分かった。印象に残った点をいくつか書いておきたい。
- 業界の現状と自分の強みの分析、その上での戦略作成、M1グランプリを目指す後輩へのアドバイス。
- 「話のうまい人はもともとうまい」「話のうまさで勝負せずに、自分達はネタで勝負した」「話のうまい人が3分で20個の間をとっているとしたら自分達は8つの間しかとらなかった」「M1は2分なんだから、それにあわせた戦略をたてろ。審査員にターゲットを絞って、彼らに受けるようにしろ。ベストのネタを15作れそのうちからベスト4を選んでそのネタにあわせた話を作れ」
- これらは一部だが、ビジネスマンの戦略にそのまま通じる話だ。彼の分析がどのぐらい的を射ているかは、現在の自分の話芸や紳竜の漫才の作り方の話を聞くと説得力がいかにあるかわかる。
- 「自分の話はテレビ向きになってしまっているから舞台に立って話をしたらもたない。今は講師として伝えたいことを話しているから、笑いがとれなくてもがまんできるが、舞台で30秒笑いがとれなかったら耐えられない」「紳竜の漫才はアドリブでやっているように見えていたかもしれないが、筋書きから、てにおはまで喧々諤々の議論をしながらガチガチに作ったものだった」「自分が手本としていた洋七には紳竜の漫才は即興ではやれないことを見抜かれていた」etc.
- もう一つだけ付け加えると、「本で得た知識は役にたたない。自分で考えたことで勝負しろ」
- これは何度も繰り返していた。自分のやり方の具体例を挙げて説明していたが、この辺りがこの話の真骨頂であると思う。これ以上の中身を書くのは、紳助氏に失礼であろうから、知りたい人はDVDを買ってみるのが一番だ。
日曜日, 12月 23, 2007
おそるべし、戦略家島田紳助
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