金曜日, 11月 24, 2006

降格のない成果主義

  • nikkeiBPnetに」「「若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来」(光文社新書)を書いた城繁幸氏のインタビューがのっている。城氏の指摘は、日本の成果主義では上がったもん勝ちの世界となっている。つまり、既に昇格した社員が成果主義で評価され、適正に降格されることはない。そのためしわ寄せが若者に行き、彼らがやめて行く、という点である。
  1. 米国の組織体制改革「リエンジニアリング」(’80年代の不況に対して)では、業務プロセスを見直し、ポストのためのポストをなくした。人事的な観点からわかりやすく言うと、中間管理職を リストラした。マネージャーには、30~40代の専門的な訓練と教育を受けた人間がなる(往年の名プレーヤーではない)
  2. 一方、バブル崩壊後の不況に対する日本の対応は、中間管理職を温存し入社してくる若者を締め付けるものであった。
  3. 年功序列は製造業に合致した人事制度であり、欧米型の職務給をベースとした組織は知識産業ソフトウェアに適した組織である。
  4. トヨタ自動車や武田薬品工業などは90年代から、職務給の実力主義の取り組みをすでに始めている。
  • 自分の所属している会社を振り返ると、指摘どうりの対応がなされていたとよくわかる。では最近の動きはどうであろうか?
  • 確かに、業務プロセスを見直し、ポストのためのポストをなくすという方向へ進んでいる。一方、マネージャーとして専門的な訓練と教育を行うと言う点では、十分であろうか。例えば、キャリアパスを作るという観点がもっとあってもよいと思われる。
  • 城氏によると日本ではこのような動きが定着するまで20年ぐらいかかるとのことだ。製薬会社は製造業としても、知識産業としても変革が必要である。つまり、製造では低分子合成技術の革新とともに新技術の見極め導入(抗体、核酸)に対応が必要だし、知識産業としても創薬プロセスの変革(いわゆるオーム科学やRNAiの応用)、市場の変化、に対応が必要である。であるから、知識集約がすべてではなく、製造の強みをもてるような組織が必要である。
  • このような業種に必要な体制をいかに早く整えるかが勝負だ。
  • ご飯、ピーマン肉詰め、トマトとモツァレラチーズ、アルファルファ

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