- 鳥飼玖美子さんの「『英語公用語』は何が問題か」(角川oneテーマ21)を読んだ。
- 鳥飼さんは中学、高校の頃のラジオ講座でお世話になった。その頃、同時通訳の人とはどういうものだと興味津々だった。アポロの月面着陸の時の確か西山千さんの同時通訳の印象がまだ残っていた頃だった。
- 引用されている会話は、「英語はできるけど仕事はできない人と、仕事はできるけど英語はできない人と、どっちが良い仕事につけるか?」という質問に対する答えが、「仕事なんてできなくたって、英語ができれば、そっちの方がトクなんだよ、これからは」。というもの。
- こんな状況が現出している。これはいかがなものか?というのがこの本の問題意識と理解した。
- 確かにそのような風潮があると思うが、鳥飼さんのような英語のプロの方がわざわざそれを真面目に否定しなければならないとは、因果な日本になったものである。
- しかし、英語を道具として生かそうとしている教養をもった若い人がどんどん出ていることも事実であろう。英語教育者として底を上げようという意識でこのように言われるのはよく理解できる。だが、英語を使いこなしているビジネスマンに対するアドバイス。そういう人が目指すべき国際人としてのあり方みたいなところに焦点を当てるようなコメントをもっと期待したい。
水曜日, 12月 01, 2010
「英語公用語」は何が問題か
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