- 日下公人さんの「日本と世界はこうなる」を読んだ。
- 第4章は2009年10月に行われた講演の内容に加筆修正したとあるから、前段はその講演の内容の導入のために付け加えられたのだろうと理解した。
- 全体の趣旨としては、アメリカの強欲資本主義といわれるようなやり方が世界経済の停滞を招いているがこれは250年続いたこれまでの流れが変わってしまったからだ。でも政治家もマスコミもさらには大学教授も全然わかっていないから、それを論じましょうというような話だ。
- 日下さんがずっと主張するように、健全な道徳が大事であるというのが基調だ。今の主流とされている経済学はアダムスミスからマーシャル、マルクス、ケインズ、フリードマン、クルーグマンだが、これは片面でしかないと。抜けているもので大きなものは道徳で、アダム・スミスがグラスゴー大学で「国富論」を書いた時にはグラスゴーの町の人はみな道徳がタプリあった。みんなにたっぷりあったから、道徳について書くまでもなかった。
- 今のアメリカと中国には道徳が欠けているから、日本人の常識が通用しない。日下さんの予想は、フランスとドイツと日本の三国同盟ができるのではないかということが書いてある。
- 先見力の高い日下さんの論を頭にいれて、現実の世界の動きを観察したい。
土曜日, 1月 09, 2010
日下公人さんの近著
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