- ゴールデンウィークの頃読んだ本だが、ブログに書いていなかったので書いておく。
- 「羽生―「最善手」を見つけ出す思考法」 (知恵の森文庫) という本だ。この本、実は少し前に買っていたのだが、最近、梅田望夫さんのブログで梅田さんの最新刊「シリコンバレーから将棋を観る」が紹介されており、それを見ているうちにそういえば羽生さんのことを書いた本があったはずだと思い出したのだ。
- 丁度、単身赴任先に持っていく本に入っていたのでゴールデンウィークの前から読み出した。
- 羽生さんから、棋士達の将棋に対する態度が変ってきたという。羽生以前は、勝つことを第一の目的としていたが、羽生さんから科学者が研究するような態度に変ってきたというのである。このような話はいろいろなところで聞いたことがあったが、この本にはいろいろ面白い発見があった。
- 羽生さんは、相手が悪手を指すといやな顔をする。
- コンピューターが人間に勝つのはいつぐらいかと問われて、「人間はまだまだ強くなるはずだ。○%くらいしか能力を発揮できていない」
- 著者は羽生さんのコメントや書いたものを丹念に調べて、羽生さんと他の棋士との考え方の違いをあぶりだしている。その結論が、羽生さんは、勝負に勝つことよりも大局観や「最善手」を見つけ出す考え方を磨くことを第一としているようだということだ。
- このような本の中身をきちんと紹介するのは難しいので、わたしなりの大雑把な感想である。次は「シリコンバレーから将棋を観る」だ。
金曜日, 5月 15, 2009
「羽生」保坂和志著
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