- 今年になってみる2本目の映画。シリアスなスパイもの等、あまり見ないのだけれど、米ソ冷戦の時代に捕虜の交換という難しい問題に立ち向かわざるを得なくなった弁護士の話。評判が良いようなので、始めてシニア料金を使って見た。
- ソ連のスパイを演じた俳優(マーク・ライランス)が良かった。静かな画家そのものでありながら、自分の役割を淡々とこなしている。本当のプロはこんな穏やかな人なのだろうと思われるような存在感を放っていた。
- トム・ハンクスは、アメリカの良心を体現するような弁護士を演じてさすがと思った。極悪非道のソ連のスパイを弁護するというすごい貧乏くじを引かされても、誠実に職務を務める。国を背負ってそのための仕事を成し遂げようとする人物(たとえスパイでも)の人権を尊重するという弁護士の務めを果たすというのは誠実というのでとはちょっと違う、その人物との信頼関係がないと本当にはできないということが、よく表せていたと思う。都合のいいところだけ民間人を利用しようとするCIA、国として表からできないことは、役人は逃げる。役人とはそういうものだろうと思いながらも、そういうところで、頑張る姿は切ない。
- ジェームズ・ドノバンという人は、知らなかったが、こういう人のこういう仕事にスポットライトを当ててくれてよかった。難しい国と国との問題に、個人的な信頼関係を支えに活躍する人がいるというのは、今の時代に必要な認識だと思う。
土曜日, 1月 23, 2016
ブリッジ・オブ・スパイを見た
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿