日曜日, 11月 22, 2009

事業仕分け

  • 最近「事業仕分け」の様子がTVで報道され様々な反響をよんでいるようだ。
  • 1事業1時間では短すぎる。査定する政治家の態度が大きい、等々。
  • 私もTVのニュースでちらっと見ただけだから、あまりまとまった意見は言えないのだが、税金を使う事業の一つ一つを本当に必要なのかと公開で議論されるとは思ったこともなかったので、驚いている。
  • 私の関心は科学技術なので、スーパーコンピューターの予算についての議論について感じたことについて少し書く。「世界一じゃないと意味がないのですか?」と詰問され、私は「一番じゃなけゃーダメなんです」とどうして答えないのだろうと思ったが。しかし答弁していた方は(どういう立場の方になるのか把握していないが)、「1番になれば、こうこうこういうメリットがある」とか短時間に直線的に結論を求める質問にそぐわない答えになっていたようだ。これはある程度仕方がないことで、判断をする人(会社なら取締役)に対して、判断に必要な多面的な見方にたった資料を準備する必要があるが、そのような経験がなかったのではないだろうか。1番になれば、ーーの点で良い。では、1番になれないとどうなるのか。これは客観的な資料を準備するのが難しいかもしれない。「Winner takes allの世界では、僅差で負けてもすべてを失う」なんていうのは、判断する側は言えても、客観的資料を準備するのはなかなか難しいものである。
  • 結局言いたいことは、こういうやり取りに出てきた人が、慣れていないということだ。特にこれまでの日本では、あからさまに論理的にズバズバ言うのは好まれない。しかも国民監視の下だ。不適切な言い方をしたら、たとえ正しいことを言っても変なところからクレームがきたりして足をとられるかもしれない。また、一方短時間に結論を出さねばならない。その意味では、端的に言わないと話にならない。訓練、場慣れが必要である。
  • こういうのはこれまで日本では避けてきたけど必要なんだ。そんなことを感じた。

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