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外国人のためのminimumの日本語
- 久しぶりにブログを流し読みしていたら、Tech Momこと、海部美知さんの日本語の生き残り戦略の話が面白かった。
- Tech Mom from Silicon Valley 「2009-10-31 国家生き残り戦略としての日本語リストラ」
- 後ろについているコメントの量が半端でない。多くの人の興味をひいたためだろう。賛成も反対もたくさんある。提言を引用してみると、
- 敬語のうち、「尊敬語」と「丁寧語」だけ残し、「謙譲語」は廃止。
- ひらがなだけを残し、カタカナは廃止。
- ひらがなによる長音表記はすべて「ー」で統一。
- 一枚、一羽、一本等の単位を大幅に減らす。
- 漢字については、日本人の「対中国語戦略」の一環としてむしろあまり減らさない方がいい。
- 提言だけ見ると少々驚くが、ブログ記事の最初から読むと何を意図しているかがわかってくる。ご自身の子供がアメリカの学校で日本語を習っているという状況から、いろいろな言語と比べて「日本語」の競争力について感じたことが背景にある。
- 海部さんによると、今後伸びてくる「中国」に対して言葉の面で考えると、日本語の優位性がある(かなをもっているだけで大幅に有利)。その利点を活かして「外国語ができる非日本人」を増やすことが良い戦略ではないかというのだ。
- 「日本語は日本固有の文化であることは間違いないし、その背景をしっかり学ぶことは日本人のアイデンティティを確立するために必要」というような面からの提言はしっかり学識者、一般人から発信されているが、「国家戦略として、他の言語との競争力の面から分析、考察した論考」というのにはほとんど接したことがなかった。
- 外国人が習うべきツールとして「最低限の正しい日本語」という概念は必要なのではないだろうか。
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