- 大阪から筑波へ戻ってきたところだ。途中、伊丹からの飛行機で、有川浩の「県庁おもてなし課」を読み始めた。
- 最初のほうは、お役所仕事の体質をもったおもてなし課が、高知県の広報をどのように進めていったか。全国のお役所、いたるところで展開されたであろういかにもありがちなおもてなし課の仕事を立ち上げた様子が描写される。
- 県出身の有名人を観光特使として任命し、県の観光施設に無料で入れるクーポン券を配ってもらう。ところが、一人の観光特使が、かなり熱心に意見をしてくれるようになる。熱心であるがゆえに、活動をするためにそのクーポン券の仕組み、仕事の進み具合、さらなる次の観光広報推進の方向、ーーーと一つ一つひっかかる。こんな問題が起るのではないか、どうしてその点考えていないのか、等とお役所仕事ぶりを指摘する。
- 担当者は振り回されはするが、どんどん意識が変わっていき、お役所意識から離れて大きな動きが始まる。
- 文庫本で500ページ近い本だ。100ページくらい進んだところで、作者の構想力に舌を巻いた。面白い。有川さんの本は、これまで4、5冊くらい読んだが、社会問題の捉え方、特に自衛隊に対する意識や役所体質に関する問題意識を鋭く捉えていると感じる。これまで、TV等で有識者がきちんとした意見を十分言えていない部分だ。
- また、機転がきいて感じのよい、女性、男性がでてくる。なかなか心地よい人達が登場人物なのだ。有川氏の小説が次から次と、TV化、映画化、舞台化されるのはもっともだ。しばらく、楽しめそうだ。
日曜日, 4月 21, 2013
県庁おもてなし課を読み始めた
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