土曜日, 7月 07, 2012

マウリッツハイツ美術館展

朝から上野の新装された東京都美術館にマウリッツハイツ美術館展を見に行ってきた。フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」が来日という宣伝が行き届いているので、きっと混むだろうなとは予想していたが、10 時頃に東京都美術館に着いたら、入館するまで30分の行列ができていたので驚いた。9時半に開場してからもう一杯かと。上野駅から美術館までは上野動物園へ向かう子供連れが多く、美術館に向かっている人が多いという感じがしなかったから着いてみてゆっくり見ることはできないかと少しがっかりした。
入場口では少しずつ入れては、止め。展示会場ではゆっくり回れば絵のそばまでよって、そこそこじっくり見ることはできた。ただ、目玉の「真珠の耳飾りの少女」だけは列を作ってみせていた。少し広い区画をこの小さな絵の展示だけに使って、列を作る場所を用意していた。列に並びたくない人は最前列に列に並んだ人が見ている後ろから眺めることができるようになっていた。私も列には並びたくはなかったのだが、後ろの方から見るのでは、複製の絵をみているのとあまりかわらない。せっかく来た意味がないと思い、列に並んだ。列に並べば確かにそばで見られる。しかし、後ろに長い行列がある前でそうそうじっくり見ている訳にもいられない。ゆっくりとゆっくりとしかし立ち止まらず歩きながらじっと食い入るように絵を眺めた。
かなり多くの人が来ていたが、美術館の側からみるとうまく人を誘導していたと言えるのではないか。全体的には満足した。
フェルメールだけでなく、レンブラント、ルーベンス始め、この時期のオランダの画家の絵は静物画、風俗画をはじめ全体的に好きな絵が多いことに気がついた。写実的で、光があたった明るいところの表現がいい。神の世界を描くものであった宗教画から、現実的な世界を書くようになったこの時期のものが自分の絵に期待することとしっくりくるように思う。

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