- この本はどこで紹介されていたのだったが忘れてしまったが、何かのブログで見たように思う。本を買ってからいろいろな人が紹介していたので、ああ確かに評価される本だなと納得した。
- 帯に、これからの時代を担うあなたが、絶対に知っておくべき現代史とあるように、戦後の起った日本を巡る世界の動きで知っておくべき、いや知っていて当然と思われる歴史を現在、内閣審議官の職にある著者が力を込めて書いたもの。
- ひとつの主題はアメリカである。第2次大戦以後、世界の覇権を目指すアメリカが日本をどのように扱おうとしてきたのか。またその背景には何があってそのような対応になったのかが書いてある。何かもったいぶった書き方になってしまったが、背景の大きな動きとしては、当時一番大きな覇権をもっていたイギリスと対峙するのがアメリカの大きな課題であったこと。
- 他に書いておきたいのは、インドについてである。安倍首相はこの前のインド訪問でなかなか良いスピーチで評判だったようだ。インドは日本との関係を良くしたいと考えているがこれは、中国への懸念が動機の一つにあること。それは、過去中国に攻められたという歴史が大きい。そのような歴史は日本ではあまり表立って取り上げられない。
- 最後のほうで、日本はこれからどうすべきか、日本の特徴は何か、等について書かれている。「子供の自由」ということを取り上げているが、これはなかなか目から鱗であった。日本ほど子供を甘やかしている国はないというような指摘もこれまでよくあったと思うが、外務省が招いている中国からの留学生が皆「部活動の楽しさ」に言及しているという話は面白い。日本の良さはこの辺にあるとは、日本人の中からだけでは出てこない視点だと思う。
土曜日, 6月 22, 2013
「明日を拓く現代史」を読んだ
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