日曜日, 8月 05, 2012

「空飛ぶ広報室」を読了

「三匹のおっさん」、「三匹のおっさん、ふたたび」が面白かったので、有川浩の最新作「空飛ぶ広報室」をアマゾンで買って読んだ。
主人公は、航空自衛隊の広報室に勤務する元パイロットと大手テレビ局のディレクター。両人とも、当初からの夢(パイロット、報道記者)を一直線に叶える道をまっしぐらに突き進んできたはずだったのが、志と異なったわき道に入ってしまった。気持ちの切り替えをどうやってつけようか、上司の考えで組むことになって、互いにそれぞれに触発されていく過程が面白い。
この小説は、自衛隊の人達がどんなことを考えているか、感じているかの紹介が大きなテーマになっている。この事については、自分自身でもいろいろな感想がある。いとこが自衛隊員だったから、この小説で出てくるような状況は理解できる。簡単に自衛隊の事を反社会的な組織でもあるかのように貶すような言動があったり、それに対して切れたりしないように注意して対応している自衛隊の人といったような状況の事だ。
今回の震災で自衛隊の災害対応の活動が見直されたが、この小説もまた、人々にいろんな事を気づくきっかけを与えてくれるのではないか?

0 件のコメント: