年末からぼんやりしている内に、ブログの更新が長い間空いてしまった。
新年おめでとうございます。
土曜の朝大阪の実家に行き、今日戻ってきた。大阪を出る時には小雨程度だったが、羽田に着いた時(11時過ぎ)には雪だった。筑波についたら雪が積もっていた。なんと、高校サッカーの決勝戦が悪天候で中止になっているではないか。早い飛行機で戻ってきてよかった。昼過ぎにでたらきっとダイヤがぐちゃぐちゃになっていたに違いない。
今回家に帰ってきたのは、実家のパソコンを新しいiMacにしてきたこと。古いWindowsパソコンの調子が悪くなってきたので、新品に換えるところだったのだけれど、子供達の携帯が3人のうち2人までがiPhoneになったことも考えて、Macにしたらどうかと提案して、正月のうちに梅田ヨドバシカメラに注文していた。家族はMacに対する偏見も聞いていたようだが、使ってみたらたぶん問題ないのではないかと思う。
帰りの飛行機、電車、それから筑波の自宅と読み継いで、百田尚樹氏の「永遠のゼロ」を読了した。
私自身、戦争に関してはあまり知識をもっている方ではなく、零戦や戦争における戦況の変化についてはっきりしたイメージをもっていなかったのだが、この本はすごい。お国のために命を引き換えに攻撃した特攻に対して、その現場で冷静に「生きて帰る」と公言していた軍人がいた。そんな話は、いろいろなところで引用されている。しかし、そういう人の環境、立場、周りの同僚達との関係を緊張感をもって体感できる。その孫にあたる主人公が生き残った同僚達の追想として。戦況の説明、上官との関係、家族との関係、敵軍であるアメリカのパイロットの気持ちまですっと入ってくる。あらすじはあまり書かない方がよいと思うが、最後まで興味が尽きず、こんな気持ちのよい話に仕上げたこの小説は昨年からのベストである。児玉清の解説もよかった。
これは、戦争のことにほとんどふれることのない、若い人に是非読んでもらいたい本だと思う。子供に読ませて、かつ今年の末に映画化される映画も見せたいと思う。